平和の森公園


クイズ

第1問


ゆうき

佐藤円香

体が入れ代わってしまったのは

いつだったでしょうか?


チッチッチッ

チッチッチッ


答えは

ズバリ

第二話

「放課後の駄菓子屋」

でした


ところで

2人の体が入れ代わる前野

いや

体が入れ代わる前の2人は

どんな人物だったのか?

というと

ゆうきの方は

ちゃんとした部活にも入らず

模型クラブの幽霊部員として

勉強もしないで

いつも遊んでいた

それに比べ

佐藤円香の方は

まったく逆で

部活動では女子バレーボール部のエースとして

チームを県大会で優勝に導くほどの実力者であり

その上

勉強の方も

学校での成績はトップクラス

何一つ申し分ない

THE 優等生だった


そんな2人の体が入れ代わり

御覧の通り

ゆうきの方はあいも変わらず

鈴木やみのる達と遊んでいたが

その一方で

ゆうきの体に乗り移った佐藤円香は

どうなっていたのか?

というと


答えは

意外にも

なかなか順調な生活を送っていた

たしかに

最初の数日間は

悲観的だった

『なんで私がこんな目にあわなきゃいけないの?』

枕を濡らす事もあった

しかし

いつまでも悲観にくれていてもしょうがないと思った佐藤円香は

気を入れ替えて

このゆうきの体で自分のできる所までやってみよう

ポジティブに考えて頑張っていたのだ

その結果

どうなったのか?

というと

まず

体が男になってしまった佐藤円香は

男子バレー部に入部

もともと女子バレー部のエースであったため

今度は男子バレー部を県大会で優勝に導くほどのエースになっていた

その上

もともと成績もトップクラスだったため

勉強に関しても何一つ申し分ない

THE

優等生

となり

ゆうきの体のまま

いつ体がもとに戻っても大丈夫なように

日々、頑張っていたのだった


そして

これは今まで誰も知らなかった事だが

実は

体が入れ代わってしまった2人は

お互いの生活をサポートするために

週に3回は

実際に会って

それぞれの生活の情報交換などをしていた

その様子は

こんな感じだった


時間は夜

7:30

場所は横浜の港波止場

海沿いにある山下公園のベンチに2人で座っている

まあまあ強いそよ風が心地よく流れている

佐藤円香は心配そうな顔つきでゆうきに向かって言った

ゆうき「ねえ、ちゃんと勉強してる?」

ゆうきは焦りながら言った

佐藤円香「お、おう!、バッチリ毎日4時間は机に向かって猛勉強してるさ(笑)」

ゆうき「またウソばっかり!、本当はみのる君達と遊んでばっかりいるんでしょ」

佐藤円香「うっ、、、いや、、、結構遊んでるかな(笑)」

ゆうき「もう!、、じゃあ部活は?」

佐藤円香「い、いや、まだ、やりたいスポーツが見つからなくてさ(笑)」

ゆうき「え!?(怒)」


なぜ佐藤円香が怒っているか

というと

ゆうきの体に乗り移った佐藤円香は

突然、優等生になったので

もちろん両親は大喜びだが

それに比べて

佐藤円香の体に乗り移ったゆうきの方は

突然、部活にも出なくなり

勉強もしなくなり

毎日、遊んでばっかりいるので

両親は心配して

「一体、うちの娘はどうしてしまったのか?」

と頭を抱え

医者に行ってカウンセリングをつけた方がいいのだろうか?

などと

とっても心配しているのだ


佐藤円香は顔をうんと近づけて言った

ゆうき「なにやってるの!?、早く何でもいいから部活見つけて入ってよ!」

佐藤円香「な、なんだよ!、オレだってこう見えてもそれなりに頑張ってんだぜ?」

ゆうき「それなりにじゃないでしょ!?、あと自分の事はちゃんと私って言ってね!」

佐藤円香「お、おう!、この体になってから「私」どころか「あたし」って言ってるんだぜ?(ウソ)」

佐藤円香は少しあきれた顔をしている

一方、ゆうきはひょうひょうとした顔で言った

佐藤円香「ところで、まどかちゃんは自分の事『オレ』って言ってるの?」

ゆうき「当たり前でしょ!この体で「わたし」なんて言ったら変な目で見られるに決まってるじゃん(笑)」

佐藤円香「あ、そっか(笑)」


こんな様子だった


一方

その頃

みのるの方は

矢崎に恋の相談をされてから

どうやってセッティングをしようか?

と考えていた


ある日

みのるは相談のために

ゴンゴンの家に遊びに行った


場所はゴンゴンの部屋

部屋の角にあるCDプレイヤーからは

ストレイキャッツの「STRAY CAT STURT」が軽快に流れている

みのるはゴンゴンの部屋のドアを開けた

ガチャッ

みのる「うぃーっす」

ゴンゴンは「STRAY CAT STURT」の放つ軽快なリズムに合せてノリノリで踊っていた

ゴンゴン「あっ、、」

ゴンゴンはみのるに気づくと

恥ずかしそうにコンポのボリュームを下げた

そして

2人は平和島にある

平和の森公園へと向かった


場所は平和の森公園

時間は昼

2:15

空は晴れていて

子供達の遊ぶ声が風に乗って流れている

心地よいそよ風が木々を揺らし

ザザ〜っと

森の音をかもし出している

2人は芝生の広場にあるテーブル付きの古い木のベンチに座った

そして

みのるはゴンゴンに事情を説明した


ゴンゴンは嬉しそうな顔でニヤけて言った

ゴンゴン「へー、超おもしろい事になってんじゃん(笑)、矢崎(笑)」

みのる「でしょ?(笑)、でも、どうやってセッティングしようかなと思ってさー」

ゴンゴンはあごのひげを指でさすりながら揺れる木々を見て言った

ゴンゴン「うーん、セッティングかー、まあ、、、オレだったらスキーかな(笑)」

みのるは少し驚いた表情をした

みのる「す、スキー?!、、って雪の上をすべるスキー?」

ゴンゴン「そう、私をスキーに連れてって」

みのる「え?(笑)」

ゴンゴン「ん?(笑)」

ゴンゴンは自分で言ってちょっとウケている

みのるは不思議そうな顔をした

みのる「その、、スノボじゃなくて、、スキーなの?」

ゴンゴン「そう、スキーだね!(スノボをやった事がない)

ゴンゴンは落ち葉を持って大陽にすかして見ながら言った

ゴンゴン「でも、まあ、どうせ行くならみんなで行きたいよね、矢崎と高木理沙はもちろん

鈴木とかしょーたとか佐藤円香さんとゆうきも一緒にさ」

みのるは腕を組んで考えた

みのる「うーん、でも、金がかかるなー」

その時、ゴンゴンは何かを思い出したように言った

ゴンゴン「あ!、そうだ!、新次郎っていたでしょ?」

みのるは不思議そうな顔でゴンゴンを見た

みのる「??、、、新次郎って?、、」

ゴンゴン「ほら、第五話の「夜の交通公園」の時に出てきた、、、」

みのる「え?、第五話って??」

ゴンゴンはあわてて言った

ゴンゴン「あ、いや、ほら、浮浪者のおじさんに50万円もらった事あったでしょ?」

みのるは急に思い出したように手を叩いてゴンゴンを指差した

みのる「あー!!、はいはい!!、あの新次郎ね!!」

ゴンゴン「そう!、あの新次郎!、彼、今、何やってるか知ってる?」

みのるはズボンについた落ち葉を払いながら言った

みのる「いや、わかんないけど、でも、ゴンゴンって新次郎と知り合いなの?」

ゴンゴンはテーブルに置いてあるそうけんびちゃを飲んで言った

んゴクッ

ゴンゴン「いや、あの人、昔、オレん家の前の公園で生活しててさ

その頃、たまに一緒に酒買って飲んだりしてたんだよね(笑)」

みのる「そうなんだ(笑)」

ゴンゴン「そう、で、最近たまたま家の近く歩いてたら偶然出くわしてさ

今はもうホームレスじゃなくてちゃんとマンションに住んでんだけど

新次郎なら、多分この事話せば協力してくれるんじゃないかな?」


そうして

2人は新次郎のマンションに向かった

「アゼル」という看板のあるマンションの12階に彼の家があった

ピンポーン♪

チャイムを鳴らすと

しばらくして

ガチャッ

清潔感のただよう粋な男が出てきた

新次郎「おおー!!!、なんだ君達か!、ひさしぶりだなー!、さ、上がって上がって」

部屋はキレイに整理整頓されていて

まさか元ホームレスの家とは想像もつかなかった

部屋の窓からは夕暮れの日射しが差し込んでいる

新次郎はゴンゴンとみのるを白いソファーに座らせ

ガラスのおしゃれなテーブルに紅茶を差し出した

新次郎「いやーそれにしても久しぶりだなー!」

みのる「すげー!、おじさんいい所に住んでんな(笑)」

新次郎は優しそうな笑顔で言った

新次郎「おおーもうあの頃と比べりゃ天国だな(笑)」

新次郎は嬉しそうに笑った

みのるはカップに入った紅茶に砂糖を入れながら言った

みのる「ウケルねー(笑)、ところで、今は何して生活してんの?」

新次郎は無邪気な表情で言った

新次郎「いやーあれから競馬で当てた金を資金に不動産屋を始めてよ(笑)」

みのるは目を見開いた

みのる「不動産屋?!、すげーなおやじ!」

新次郎「ああ、それがまた大当たりしちまって、今じゃこの有り様よ(笑)」

みのる「マジかよおい!(笑)」

新次郎はまた嬉しそうに笑った

ゴンゴンは部屋の角にあるコンポを見たり

その横にあるCDラックに入ってるCDを見たりして

BGMに流す音楽をチョイスしている

新次郎は飲んでいた紅茶をガラスのテーブルに置いて言った

カチャッ

新次郎「でも、まあ、元はと言えば交通公園で

にいちゃん達がくれた1500円から始まったわけだからな

本当に感謝感謝だよ、なんとお礼をしていいか(笑)」

みのる「いや、いいんだよ、そんな事よりちょっと協力して欲しい事があるんだ」

新次郎「ん?」


そして

みのるが事情を説明すると

新次郎は気前よくお金を出してくれた

そして

何かあったらいつでも来いよ

と言うと

また仕事に戻っていった


こうして

矢崎の恋の相談から始まったセッティングは

みんなを巻き込んでのスキー旅行へとつながったのだった


マンションからの帰り道

5時の鐘が町内に鳴り響き

夕暮れの空をカラスが飛んでいる

ゴンゴンとみのるは

夕暮れの真っ赤に燃える太陽の日射しを浴びながら歩いている

ゴンゴンがふと思い出したように言った

ゴンゴン「あ、そういえば、みのるって名字はなんていうんだっけ?」

みのるはゴンゴンの方に振り返って言った

みのる「あれ?、まだ言ってなかったっけ?」

ゴンゴン「うん」

みのる「さて、なんでしょう?(笑)」

ゴンゴン「なんだろう?、ヒントは?」

みのるは嬉しそうに言った

みのる「ヒントは『ふ』で始まる名字かな(笑)」

ゴンゴン「ふ!?」

それを聞いたゴンゴンは思った

『も、もしかして、、、ふるや、、か!?、、、ふるやなのか?!!』

みのるはニヤけながら言った

みのる「正解は、、、」

ゴンゴンはみのるを見てドキドキしていた

ゴンゴン『ふ、、ふるやか!?、、、古谷実なのか!?』

みのるは笑いながら言った

みのる「正解は藤本です(笑)」

ゴンゴンはあわてて額の汗を拭きながら言った

ゴンゴン「ふ、、、藤本かー!(笑)」

みのるはニヤニヤしながらゴンゴンの顔を見た

みのる「今、ふるやって思ったでしょ?(笑)」

ゴンゴン「お、、思ってないよ!(笑)」

みのる「ふふ(笑)(絶対思った)


つづく(笑)




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