ハートあげるよ
みのるとゆうきは
自分の部屋にいた
正確に言うと
みのるの家の
みのるの部屋に
二人はいた
午後
10:10
みのるが不思議そうな顔で言った
みのる「それにしても何だったんだろうな?」
ゆうき「何が?」
ゆうきがいつものぶっきらぼうな顔で言った
みのるがその顔を見て笑った
みのる「おまえ本当に緊張感ねぇよな(笑)」
ゆうき「なんで緊張しなきゃいけねーんだよ?」
みのるが体を前に乗り出した
みのる「なんでじゃねーよおまえ!!
だって変なゾンビみたいな奴が殺しにきたんだぞ?」
ゆうきが面倒くさそうに言った
ゆうき「まあ、小説だし、いろいろあんじゃねーの?」
みのる「だから小説って言うなよおまえ(笑)」
その時
みのるの家の電気が全部消えた
みのるとゆうきは辺りを見回した
みのる「あれ?停電か?」
ゆうき「電気使いすぎなんじゃねーの?」
みのる「まあ、居間に父ちゃんと母ちゃんいるから
ブレーカー上げるだろ」
しかし
5分たっても
ブレーカーは上がらなかった
それどころか
さっきまで居間から聞こえてきた
みのるの父と母の話し声もぴたりとやんでいる
静けさだけが静かにただよっている
みのるは顔をしかめた
みのる「おかしいな、、」
みのるは居間のふすまを開けて
父と母の部屋を見た
みのる「ううぇあ!!!」
みのるはびっくりして
半狂乱な叫び声を上げた
ゆうきが慌てて飛び出した
ゆうき「どうした!?」
二人が見た光景は異様なものだった
暗くなった部屋には
みのるの父と母が二人
まるで石のように固まったまま動かない
みのる「お、おやじ!!おふくろ!?」
みのるがいくら体を揺すっても
まったく動かない
と
その時
テレビの電源がついた
パチッ
そして
砂あらしの画面の中から
ゾンビのような男が
ゆっくりと頭から出てきた
みのる&ゆうき「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
みのるとゆうきは
あわててテレビにかけより
今にも画面からニュルっと出てきそうな
気持ちの悪いゾンビの頭に手をかけて
テレビの中に押し戻した
謎の男「ぐっ、、」
謎のゾンビのような男は
テレビから出ようとしたが
みのるとゆうきに押さえ付けられて
出て来れない
謎の男「うっ、、、うう、、、」
みのるとゆうきは
全身全霊の力で謎の男をテレビの中に押し戻している
謎の男「む、、、むむ、、、」
と
突然
謎の男が大声で叫んだ
謎の男「おまえらいい加減にしろ!!」
みのる&ゆうき「うわ!!」
みのるとゆうきは驚いて
しりもちをついた
そのすきに
謎の男がテレビからニュルっと出てきた
体は何やらドロドロした液体でおおわれ
目だけが赤く光っている
そして
片手には刃物のようなものを持っている
謎の男「殺してやる、、、」
謎の男は
ゆっくりと歩いて
ゆうきとみのるの方へやってきた
みのる&ゆうき「う、、、あぁ、、、」
みのるとゆうきはあまりの恐怖に声すら出せない
謎の男はゆっくりと歩いてくる
そして
みのるの前まで来ると
刃物をふりかざして
みのるの胸を突き刺そうとした
みのる「うわぁぁ!!!」
グサッ!!
恐ろしく尖った刃物が
みのるの胸をつらぬいた
謎の男「ふっふっふ、、、次はおまえだ、、」
謎の男は恐ろしい形相でゆうきを睨み付けた
ゆうき「あ、、、ああ、、、」
ゆうきはガクガクふるえて動けない
と
その時
聞き慣れた声が響いた
「ちょっとまて」
謎の男がパッと振り返ると
そこには鈴木がいた
みのる&ゆうき「鈴木!!!」
そう
謎の男が刺したのは
みのるではなく
鈴木の腕だった
鈴木は自分の身をていして
みのるを守ったのだった
謎の男は驚いた顔で鈴木を見た
謎の男「ま、またおまえか!!」
鈴木は静かにブラックメンに話しかけた
鈴木「ブラックメン、、、」
謎の男は驚いて鈴木を見た
謎の男「な、なぜオレの正体をしっているんだ!?」
鈴木はニヤっと笑って言った
鈴木「オレをただの人間だと思うなよ
おまえの事はなんでも知っている」
謎の男「な、なにぃ!?」
鈴木はゆっくりと謎の男に近寄りながら言った
鈴木「おまえは人間になりたいんだろう?
普通の人間の暮らしがしたいんだ
だが
そのためには
若い人間の心臓を食べないといけない
そうだろう?」
鈴木は優しい口調でそう言った
謎の男「な、、なぜ、、それを、、」
鈴木「気にするな、おまえにはオレの心臓をやる」
そういうと
鈴木はインディージョーンズばりに
自分の胸に手をぐいっと押し込み
心臓を取り出して
謎の男に差し出した
謎の男「く、くれるのか、、おまえ、、死んでもいいのか?」
鈴木はフッと笑って言った
鈴木「言っただろう、オレを普通の人間だと思ったら
大間違いだとな」
と
次の瞬間
鈴木はバタッと地面に倒れた
みのる&ゆうき「す、鈴木!!!」
みのるとゆうきが慌ててかけより
鈴木を抱きかかえた
みのる「鈴木!!死ぬな!!」
ゆうき「す、鈴木なら死なねぇよな!?」
鈴木は薄れていく意識の中で
つぶやいた
鈴木「きゅ、、救急車、、」
そして
みのるとゆうきがすぐに救急車を呼び
鈴木は集中治療室へ運ばれ
心臓移植の手術を経て
後日
奇跡の復活をとげた
ブラックメンはというと
鈴木にもらった心臓のおかげで
普通のイケメンな若者として
人間の姿を手に入れ
鈴木に感謝しながら
レストランで働いているという
めでたし
めでたし
(笑)
いやはや
一体なんだったのか?
ブラックメン
その正体は
作者も知らない
(笑)
つづく(笑)
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