沖縄の夜


沖縄

夕暮れの浜辺

みのる達は

みんなで沖縄旅行にきていた

海の地平線から

輝く太陽が

真っ赤に世界を照らしだし

世界を金色の感動で包み込んでいる

みんなは地平線のその先を見つめながら

目を潤ませて

海の先にある真っ赤な太陽を見ていた

顔も赤く照らされ

胸の奥まで情熱の太陽の炎で

熱く熱く燃えている

浜辺のスピーカーからは

喜納昌吉 & チャンプルーズの

愛は私の胸の中

という曲が

しっとりと世界を感動で包み込んでいる

みのるは昼間に遊んで汗をかいた

その汗がみのるのTシャツの首の部分にくっつき

乾き

すっぱい匂いを放っていた

みのる「くさっ!!」

矢崎「どうした?」

みのる「ちくしょー!!オレのTシャツくせーぞ!!」

みんなは声をあげて笑った


みんなは沖縄の海沿いのホテルの

浜辺に設置された野外レストランにいた

そこで

おいしい食事と

おいしい飲み物を飲んで

楽しい会話に花を咲かせた

そして

夜もふけ

みんなはホテルの部屋へと帰ってきた

部屋のメンバー割りは

みのる、鈴木、ゆうき

一緒の部屋で

矢崎、しょーた

二人部屋で

理沙、まどか

二人部屋

という

お決まりのパターンになっていた

矢崎としょーたは

浴衣姿でテレビを見ていた

テレビではバラエティー番組が放送されていて

恋愛ドラマでよくあるベタな展開

という

クイズ番組が流れている

矢崎がテレビを見ながら言った

矢崎「ん?これってこのまえかおりと久しぶりに会った日と同じ、、だな(笑)」

しょーたがすっくと立ち上がって言った

しょーた「矢崎くん、僕ジュース買いに行ってくるけど何かいる?」

矢崎もすっくと立ち上がった

矢崎「ん?じゃあオレも行くよ」

そして

矢崎としょーたは部屋を出て

エレベーターで1階へと向かった

チーンッ

エレベーターが1階に到着し

ドアが開くと

そこには

かおりが立っていた

かおり「あれ!?矢崎!?」

矢崎「か、かおり!!」

矢崎&かおり「なんでこんな所に!?」

しょーたもびっくりして二人を見た

矢崎がしょーたに説明した

矢崎「あ、おれの幼馴染みのかおりだよ」

しょーた「あ、初めまして、、」

かおり「どうも、、」

かおりはふと何かを思い出したように

矢崎に話しを切り出した

かおり「あ!そうだ!ちょうど良かったちょっと話しがあるんだけど

少し時間もらってもいいかな?」

矢崎「ん?、別にいいけど、、」

しょーたは状況を察知して

矢崎とかおりに言った

しょーた「じゃあ、僕ジュース買って部屋に戻ってるね」

矢崎「おお、じゃあ後でな」

そして

しょーたはジュースを買いに行き

矢崎とかおりは

二人で浜辺へと向かった


夜の浜辺

海沿いのレストランでは

粋な演歌が流れ

日本の風情をかもしだしている

サ〜

サ〜

静かに波の音に包まれながら

矢崎とかおりは海に向かって

浜辺に座っている

二人は普段は喧嘩ばかりしているが

小さい頃からの仲であり

ある意味

仲良しなのであった

そして

保育園

小学校

中学校

一緒だったが

高校は別々となり

かおりは岩手県にある

服飾の専門学校へ

矢崎は地元の太田高校へ

それぞれ別の道を歩んだ

そして

一年の歳月が過ぎ

再び巡り会った

矢崎とかおりは

それぞれに中学3年の時よりは成長して

矢崎はより男前になり

かおりはより女らしくなっていた

かおりは久しぶりに出会ってから

矢崎と喧嘩ばかりしていたが

携帯を探してくれたり

実は意外と優しい

男前な矢崎の横顔を

チラっと見て

ふかくにも

ちょっとドキっと

トキめいてしまった

矢崎も

サ〜

サ〜

夜の波の音に包まれながら

となりに体育座りしながら海を見ているかおりを見て

ちょ、ちょっと女らしくなったな、、

ふかくにも

ドキっと

トキめいてしまった

そして

二人はふかくにも

ちょっぴりセンチメンタルな

恋人同士っぽい雰囲気を感じて

変に意識していた

矢崎が話しを切り出した

矢崎「で、は、話しってなんだよ?」

少しかおりを意識してしまった矢崎は

普段よりもちょっと突っ張った言い方をしてしまった

かおりも矢崎と同じだった

かおり「べ、別にあたしから矢崎に話しがあるわけじゃないよ」

矢崎「じゃ、じゃあなんだよ?」

静かな波の音が

夜のそよ風にのって

やさしく二人を包み込んでいる

沖縄の浜辺

かおりはチラっと矢崎を見て言った

かおり「あ、あの今友達と二人で旅行に来てるんだけど、、」

矢崎「ああ、、」

かおりは少し言いずらそうに

浜辺の砂をにぎって言った

かおり「その友達がね、矢崎の事すっごい好きなのね」

矢崎は少し恥ずかしそうに笑った

矢崎「そ、そうなの?(笑)」

かおり「そう、もうすっごい好きになっちゃってんの」

矢崎「はは(笑)」

矢崎はちょっと照れながら

夜空を見て笑った

かおり「でね、さっきも部屋でずっとその話しててね

あたしで何か協力できることないかな?って

話してたんだけど、、」

矢崎「お、おう、、」

かおりは矢崎を見て言った

かおり「矢崎ってさ、今好きな人いるの?」

矢崎「え?」

矢崎は思わずかおりの顔を見た

かおりはすっとんきょうな顔で

なんの下心もない

ピュアな表情で矢崎を見ていた

矢崎は

一瞬ドキっとしてしまった

かおりの友達の相談とはいえ

夜の浜辺で

二人きりで

すぐとなりに座っているかおりが

間近で矢崎の顔を見つめて

「好きな人いるの?」

という

恋愛系のセリフをかましてきている

そのシチュエーションに

思わず一瞬ドキッとしてしまった

しかも

ピュアな表情で

矢崎を見るかおりの顔は

実は

矢崎の好みのタイプだった

矢崎は思わず

パッと前を向いて

矢崎「す、好きな人?」

ちょっと突っ張った言い方をした

かおりもそんな矢崎を見て

ちょっと突っ張って言った

かおり「別にあたしは矢崎の好きな人の話しなんてどうでもいいけど」

矢崎「あ?」

かおり「なによ?」

矢崎「なんだよ?」

その時

暗闇に潜む海から

鈴木が出てきた

ザパァッ

矢崎「鈴木!!」

かおり「え?」

鈴木は競泳用の海水パンツをはいて

ゴーグルをして

水中で魚をしとめるための

木の棒の先に金具のついた

やりのような物を持っていた

浜辺のスピーカーから

パーン!!

ルパン三世のテーマが流れた

『ルパン ザ サーン♪』

鈴木は

かおりを見た瞬間

持っていたやりを落っことした

なんと

鈴木ともあろう者が

かおりに一目惚れ

してしまったのだった


その頃

ホテルの1階にある自販機で

しょーたがジュースを買って

部屋に戻ろうとすると

ちょうど

エレベーターをおりて

ジュースを買いにきた理沙と遭遇した

しょーた「あ、り、理沙さん、、」

理沙「しょーた君、、」

二人は少しビックリして

立ち止まった

そう

この前の

平和の森公園での話しが

二人の胸に強く残っていた


いやはや

何やら複雑な状況になってきた

ごんごんのべる

頑張れ!!

みのる&ゆうき!!

(笑)


つづく(笑)




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