KAORY


とある冬の朝

窓の外では

チュンチュンと鳥の鳴き声が響き

部屋のカーテンから朝日がもれている

それは

矢崎の部屋だった

ジリリリリリリリ!!

目覚ましが鳴った

矢崎「うーん、、」

パチッ

矢崎は布団から手だけ出して

目覚ましを止めた

そして

数十分後

矢崎「やべ!!遅刻だ!!」

ガバッと飛び起きた矢崎

ベタなパターンだが

トーストを食わえて家を飛び出した矢崎

急いで坂をおりて走っている

その姿は必死にあせっているのだが

やはり男前だった

ドガッ!!

女「きゃっ!!」

矢崎「あいてっ!!」

角を曲がった瞬間

矢崎は見知らぬ女性と衝突した

矢崎のカバンからノートや筆箱が飛び出した

相手の女性のカバンからも

教科書などが飛び出した

女「いたたたた、、、」

矢崎「っつぅ〜、、、」

矢崎が腰をさすりながら前を見ると

その女性はいきなり矢崎に対して

怒って怒鳴りつけてきた

女「ちょっと!!どこ見て歩いてんの!?」

矢崎「ん!?」

矢崎が目の前の女性を見ると

見覚えのある顔だった

そう

その女性の名は

中村かおり

矢崎の知っている人だった

矢崎「あー!!!!おまえは!?」

かおり「ってあぁ!!矢崎!?」

そう

その女性は

矢崎の小さい頃からの友達だった

保育園

小学校

中学校

一緒の学校で

なんどとなく同じクラスにもなっている

わりとおてんばな

やんちゃ娘だった

矢崎「あれ!?かおり!?」

かおり「そういうあんたは矢崎!!?」

矢崎は驚いた顔で

かおりを見ながら言った

矢崎「あれ?たしか岩手の専門学校にいったはずじゃ、、」

かおりは教科書などを片付けながら言った

かおり「ま、まあ、ちょっと理由があって帰ってきたんだよ」

矢崎「なんで?」

かおり「うるさいな!!矢崎には関係ないでしょ!?」

矢崎「関係ないってなんだよ!?

どうせまた先生と喧嘩でもして退学になったんだろ」

ギクッ!!

かおり「ち、、ちがうよ、、何勝手な事言ってんの?」

と言いつつ

ずばり

当たっていた

この二人は

仲が良いのか悪いのか

不思議な関係だった

矢崎とかおりは

それぞれにカバンに教科書やノートをしまうと

かおり「ふんっ」

矢崎「へっ」

お互いにそっぽを向いて歩き出した

かおりが早歩きでツカツカ歩いていると

前から歩いて来る

別の高校の生徒が

ヒソヒソと話している

男1「おい、あのカップルレベル高くね?」

男2「ん?どれだよ?」

男1「あの二人だよ、超イケメンな野郎とかわいこちゃん」

男2「あ?あ、本当だ、ちくしょーうらやましいな」

男1「でも、なんか男の方が女の後くっついてる感じだな(笑)」

男2「へっなんかちょっと嬉しいな(笑)」

かおりはパッと後ろを見ると

矢崎がぷんぷんしながら早歩きで歩いていた

かおりは矢崎を見て言った

かおり「ちょっと!なんで後ろついてくんの!?疑われるでしょ!?」

矢崎はパッとかおりを見て

ぷんぷんしながら言った

矢崎「しょーがねーだろ!?行き先がこっちなんだからさ!」

かおりもぷんぷんしながら前を向いて言った

かおり「ふんっ!!だったらちょっと離れて歩いてくんない!?」

矢崎「あ?!だったらおまえが離れて歩けよ!!」

かおりはパッと矢崎に振り向いて言った

かおり「ちょっとそのおまえって呼ぶのやめてくんない?!」

矢崎は困りながら怒って言った

矢崎「なんだよ!?」

そうして

仲がいいのか悪いのか

微妙な二人は

わざといつもと違う道などを通り

それぞれに学校へ向かった


キーンコーン♪

カーンコーン♪

いつものように学校が始まり

ホームルームの時間

矢崎のクラスの担任は

体育教師の西谷という恐い先生だった

西谷先生が1人の女子生徒を連れて入ってきた

西谷「えー今日からこのクラスでみんなと一緒に授業をうける事になった

転校生の中村かおりさんだ

みんな仲良くするように!!」

かおりはクラスのみんなに向かって自己紹介をした

かおり「岩手の服飾の専門学校から転校してきました

地元は大田区なので

これからよろしくお願いします」

かおりは頭をさげた

そして

ふっと

顔をあげると

教室の一番後ろの席に座っている

矢崎が目に飛び込んできた

矢崎はあまり西谷先生の話しを聞かずに

外を見ていた

矢崎はボーッと考え事をしていた

矢崎『、、かおりの奴、、あいかわらずすぐ怒る性格は変わってなかったな

それにしてもなんでオレがあんなに怒られなきゃいけないんだよ?』

ぷんぷん!!

矢崎はなにげなく

西谷先生の横にいる女子生徒を見た

矢崎は思った

矢崎『転校生か、、まあ、かおりみたいに怒りっぽいやつもなかなかいないだろうな(笑)』

ふっとその女子生徒を見て

矢崎は思わず声をあげた

矢崎「あっ!!」

かおりも矢崎の姿を見て

思わず声をあげた

かおり「やっ、、なんで同じクラスなの!?」

西谷先生が二人を見て言った

西谷「なんだ?おまえら知り合いか?」

かおり「ふんっ」

矢崎「へっ」

矢崎とかおりは

ぷんぷんしながらそっぽを向いた

西谷先生は笑いながら言った

西谷「なんだ、仲よさそうじゃないか(笑)」

かおりはパッと西谷先生を見て思った

かおり『誰があんな無神経なやつと!!?』

矢崎もパッと窓の方を向いて思った

矢崎『誰があんなわがままな女と!!』

西谷先生は矢崎の座席のすぐ横を指差して言った

西谷「ちょうど良かった矢崎のとなりの席があいてるから

中村はあそこの席に座りなさい

何かわからない事があったら矢崎に聞くといい」

かおりはしぶしぶ返事をした

かおり「わ、わかりました、、」

そして

かおりはぷんぷんしながら

矢崎のとなりの席に座った

矢崎は「けっ」と教室のドアの方を向いた

かおりも「ふんっ」と窓の方を向いた

教室の至る所から

ヒソヒソと声がする

男1「お、おい、、あの子かわいくねーか?」

男2「ああ、ちくしょーまたあんな所に座ったら矢崎に惚れちまうよ」

男1「なんだよくそーずるいよな矢崎のやつ」

女子生徒の方でも

ヒソヒソと声が聞こえていた

女1「ねぇ、ちょっとあの子かわいくない?」

女2「うん、なんで矢崎君のとなりなの!?私だって矢崎君のとなりがいいのに!」

女1「どうしよう、あんなにかわいかったら矢崎君がとられちゃうかも?!」

女2「だ、大丈夫だよ、ちょっとかわいいくらいで矢崎くんのハートが奪えると思ったら

大間違いなんだから!!」

女1「そ、そうだよね、、矢崎君あり得ないくらい硬派だもんね(笑)」

矢崎とかおりは

学校が終わるまで会話を交わす事はなかった


キーンコーン♪

カーンコーン♪

いつものように学校が終わり

みんなはざわざわと下校していた

矢崎はバスケ部だったので

部活を終えて

太陽の真っ赤な明かりが校庭を照らすなか

カラスの鳴き声が響き渡る

冬の夕暮れに

バスケ部の友達たちと

わいわい騒ぎながら帰っていた

正門の所を見ると

かおりが今日友達になった女子生徒と一緒に帰る所だった

かおり「あ、あれ!?あたしのサイフがない!?」

女1「え!?なくしたの?」

女2「じゃあ、さっきバレー部の下見にいった時じゃない?」

かおりはあせって女友達に言った

かおり「ごめん!!ちょっと探してくるから今日は先に帰ってて!!」

女1「私も一緒に探すよ?」

女2「あたしもまだ時間大丈夫だから」

かおり「あ、ありがとう!でも遅くなっちゃうとまずいから今日は1人で探すよ!」

女1「そう?」

女2「じゃあ、何かあったら電話してね」

かおり「うん!ごめんね、ありがとう!」

かおりが無くしたサイフには

定期やカードや金や

いろいろ入っていたので

家まで帰るにも

サイフがないとキツイものがあった

矢崎はバスケ部の友達と喋りながら

そんなかおりを横目で見ていた

矢崎は正門の横を通る時

かおりに話しかけた

矢崎「サイフなくしたの?」

かおりはパッと矢崎を見ると

ちょっと素直じゃない態度で言った

かおり「や、矢崎には関係ないでしょ?」

矢崎はバスケ部の友達に言った

矢崎「あ、ごめん、オレちょっと用事思い出したから先帰っててくれよ」

男1「お、そうか?」

男2「まさか一緒にサイフ探そうってんじゃねーだろうな?(笑)」

矢崎「ちげーよ(笑)」

そして

バスケ部の友達は帰っていった

かおりがそんな矢崎を見て言った

かおり「ちょっと、、本当にいいってば、、」

矢崎はチラッとかおりを見て言った

矢崎「ちがうよ、オレは携帯を教室に置き忘れちゃっただけ」

かおり「ふんっ」

かおりはぷいっと横を向いた

矢崎は学校へ入っていった


夜7:00

辺りはすっかり暗くなり

もはや

学校の教室でも明かりがついてる所はほとんどなく

職員室だけがまだ活動している様子だった

かおりは正門の近くで

すっかり途方にくれていた

かおり『どうしよう、、教室にもなかったし、、』

かおりは帰りの電車賃もなく

切ない顔で夜空の星を見上げた

その顔は

こう言っちゃなんだが

相当かわいかった

矢崎「はいっ」

突然

かおりの後ろから聞き覚えのある声がした

かおりがパッと振り返ると

サイフを持った矢崎が立っていた

矢崎「体育館の裏に落ちてたよ」

矢崎はさりげなく

サイフがないと帰れないかおりを心配し

学校の中をずっとかおりのためにサイフを探し続けていたのだった

かおりはすこし照れながらも

素直になれずに

ボソッ

つぶやいた

かおり「あ、、ありがと、、」

矢崎はかおりにサイフを手渡すと

「じゃあな」

手をふって

正門から出ていった

パッと

矢崎は振り返って

かおりを見た

矢崎「よかったら、、一緒に帰るか?、、」

そう

今朝の曲り角での激突からして

二人の帰り道は一緒だった

かおりは少し嬉しそうな

しかし

素直になれないような感じで言った

かおり「え?、、」

矢崎「嫌か?、、」

矢崎は意外と素直に発言した

かおりはちょっとよそよそしい感じで

正門の方に歩いて来た

矢崎「1人で帰るか?」

かおり「、、、、、」

矢崎「そうだよな(笑)」

かおり「行く」

かおりは少し素直になり

本当は一緒に帰りたい気持ちを

表に出した

その瞬間

経済学部の部活を終えた

男子生徒が走ってきた

男「中村さーん!!!」

かおりはパッと振り向いて言った

かおり「斉藤くん、、?」

その男はメガネをかけていて

超嬉しそうに走ってきた

男はかおりのすぐ前まで走ってくると

息を切らしながら

笑顔で言った

斉藤「やっぱり中村さんだ!!オレの事覚えてる!?」

かおりは少しとまどいながら言った

かおり「ちゅ、中学の頃、塾で一緒だった斉藤くんだよね?」

斉藤「そうそう!!覚えててくれたんだ!!よかったー!!

あのさ、良かったら今から二人で御飯でも食べに行かない!?」

かおり「え?、、でも、、」

かおりは矢崎を見た

矢崎はあわてて笑顔で言った

矢崎「い、行ってくればいいじゃん!!(笑)

久しぶりの友達に会えたんだろ?

オレはちょっと用事があるからさ

じゃあな!!」

そして

矢崎はちょっぴり切ない後ろ姿で帰っていった

かおりはチラっと矢崎の後ろ姿を見た

そんなかおりの瞳にも

ちょっぴり切ない色合いが浮かんでいた


いやはや

理沙に恋する矢崎に

新たな新キャラ登場!!

今回は

昨日テレビで見た

ベタなラブストーリー展開

っていう番組を参考に書いてみた

ごんふぉっとでしたー!!

(笑)

ノベルか

(笑)


つづく(笑)




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