バンド大会
キーンコーン♪
カーンコーン♪
いつものように学校が終わり
みのるたちは下校していた
みのる「うーん!!今日も晴れてるなー!!」
ゆうき「冬晴れってやつだな」
鈴木は歩くかわりに
ばくてんで移動している
ゆうきが鈴木を見て言った
ゆうき「おい、鈴木普通に歩けねぇのか?(笑)」
鈴木はばくてんをしながら言った
鈴木「どうも腰が痛くて歩けねぇんだ」
みのる「じゃあなんでばくてんできるんだよ(笑)」
鈴木「ばくてんだけじゃない」
鈴木はピョーンと高くジャンプして
宙返りした
しょーた「すごい!!」
その跳躍力たるや
人間離れした高さだった
矢崎「鈴木オリンピック出たらどうなるのかな?(笑)」
まどか「いや、出ない方がいいんじゃないかな(笑)」
しょーたと理沙が笑った
鈴木は空中で一回転して
ちょうど前から走ってきた
チャリンコの警察の頭の上に着地した
警察「ん?」
鈴木はそのままチャリンコで走る警察の
頭の上に立ったままどこかへ去っていった
みのる「あいつ体重何キロなんだ?」
しょーた「警察の人気付いてなかったね(笑)」
そこへ
空から一枚の紙がふってきた
みのる「ん?」
パシッ
みのるは紙をキャッチして見た
ゆうき「なんだそれ?」
ゆうきがみのるの持っている紙を覗き込んだ
みのる「クールウェーブ高校生バンド全国大会?」
ゆうき「バンドコンクールか?」
しょーたが矢崎を見て言った
しょーた「あ、そういえば矢崎くんってギター弾けるんだよね?」
矢崎は照れながら言った
矢崎「ん、まあ、あんまうまくないけど(笑)」
理沙がキュートな笑顔で言った
理沙「へー矢崎君ってギター弾くんだ?」
矢崎は理沙に褒められて
ちょっと顔を赤くした
みのる「じゃあ、出てみるか?」
ゆうき「出るって、、この大会にか?」
みのる「決まってるだろ?オレらでバンド組んで優勝するんだよ」
まどか「えー?あたし楽器できないよ?」
理沙「私も(笑)」
しょーた「僕ドラムだったらちょっとだけ(笑)」
みのる「よし!!決まりだ!!」
ゆうき「え?本当に出るのかよ?」
みのる「当たり前だろ!!」
ゆうき「おれたちは何やんだよ?」
みのる「じゃあ、おまえベースな、オレと理沙ちゃんとまどかちゃんがボーカルだ」
ゆうき「あ!?オレベースなんてできねーよ!!おまえやれよ!」
みのる「ったくわがままだなぁ、しょうがねえ、オレがベースやるから
おまえボーカルでいいよ」
ゆうき「どっちがわがままなんだよ(笑)」
そして
みのる達は
蒲田にあるゲートウェイというスタジオを予約した
夜7:00
それぞれ楽器などを持って
スタジオに集まった
Bスタジオに入ると
すでに鈴木がマイクなどを用意していた
鈴木「遅いぞ」
みのる「す、鈴木!!」
ゆうき「おまえもやるのか!?」
鈴木「当たり前だ、誰がリーダーだと思ってるんだ?」
みのる「超やる気だ(笑)」
そして
矢崎はギターをアンプにつなぎ
しょーたはスティックを持ってドラムに座り
みのるは友達に借りたベースをアンプについないだ
矢崎「あ、みのる!それボーカル用のアンプだよ?」
みのる「あ、ちげーのか?全然わかんねーな(笑)」
しょーた「これがベースアンプだと思うよ」
そして
みんなはそれぞれにセッティングを完了した
鈴木が指揮者の棒を持って
みんなの前に立った
みのる「なんだ鈴木指揮者やるのか!?(笑)」
鈴木「当たり前だ指揮官が指揮をとらんでどうする?」
矢崎が笑いながら言った
矢崎「バンドで指揮者って新しいな(笑)」
まどか「オーケストラみたい(笑)」
理沙も照れながらマイクを持っている
鈴木「じゃあ行くぞ」
鈴木が指揮の棒を高く振り上げて叫んだ
鈴木「ワンツースリーフォー!!」
全員「、、、、、、。」
鈴木「おい、なにをしている?演奏するんだ」
矢崎「っていうか、、曲、 、、そういえばなくない?(笑)」
しょーた「そ、そういえばオリジナル曲じゃなきゃいけないんだよね?(笑)」
まどか「どうするの?(笑)」
鈴木「なんだ誰も練習してきてないのか?」
みのるが頭をかきながら言った
みのる「す、すまねぇ、先走っちまった(笑)」
鈴木「それでは今から1人づつのパートを教えるからついてこい
まずギターはこうだ」
ジャージャッジャジャ!!
鈴木は口でギターのフレーズを言った
みのる「す、すげー!!パンテラみてーだ!!」
矢崎「ちょ、ちょっと待って!!鈴木どっからその音出してんの!?」
鈴木「見てわからんか?口だ」
矢崎「いや、口って、、それ本物のギターの音じゃん、、
しかもアンプから出てるみたいな、、、」
そう
鈴木は口でギターのフレーズを言っているのだが
その音色といいボリュームといい
誰が聴いても
本物のギターで
本物のアンプから出ているような音だった
矢崎「す、すげー、、っていうか、、(笑)」
鈴木「次はドラムだ」
ドッダガダッダ!!
みのる「おお!スリップノットみてーだ!!」
しょーたが驚いて立ち上がった
しょーた「え!?ちょ、ちょっと待って!!
それも口から出してる音なの!?」
鈴木「そう言ったろう、見てわからんか?」
そう
そのドラムの音は
まるで本物のドラムを叩いているような音だった
ゆうき「どうやったら口からそんな音が出せるんだよ?(笑)」
そうして
鈴木は1人1人のパートを教えていった
そして
しょーたと矢崎は
ドラムとギターをおぼえ
ゆうきと理沙とまどかは
歌をおぼえた
そう
それは鈴木の作った楽曲であった
しかし
1人だけいつまでたっておぼえられない者がいた
みのる「え!?ちょっと待って?こうか?」
鈴木「違うこうだ」
ベンベベベーン!!
みのる「えー!?そんなんできねーよ!!」
鈴木「しょうがない、ベースはオレが口でやる」
みのる「わ、わりーな(笑)」
鈴木「おまえは弾いているフリを練習しろ」
みのる「いえっさー!!」
矢崎「っていうか鈴木が弾けばいいんじゃ、、?(笑)」
そして
バンド大会当日
オーディション会場
全国から様々なタイプのバンドが集まっていた
ロック系
ハードコア系
ビジュアル系
フォーク系
そして
いろんな若者たちでドキドキわくわく賑わう会場で
みのるたちの番がきた
みのる「太田高校からのエントリーでバンド名はパンチラです!!
よろしくお願いします!!」
しょーたがスティックを持って叫んだ
しょーた「ワンツースリーフォー!!」
ダッダダッダダン!!!
ジャジャジャジャーン!!
ぬぉおおおおおお!!!!
激しいヘヴィーメタルな曲が始まった
しかし
途中でミキサー卓からエンジニアが止めに入った
エンジニア「あ、あの!!すいません!!!」
みんなは演奏を中断した
みのる「なんすか?」
審査員の人達も『どうした?』
といった感じで
エンジニアを見た
エンジニアは不思議そうな顔で言った
エンジニア「あの、、ベースの音がきてないんですよ、、、」
鈴木「ベースならオレがやってるぞ」
エンジニア「え?」
審査員の人達も互いに顔を合わせて
不思議そうに喋っている
審査員「外音は出てるよね?」
審査員「うん、、」
審査員のリーダーらしき女性の人が鈴木に向かって言った
審査員「ちょっとあなた、、あなたがベースやってるってどういう事?」
鈴木「こういう事だ」
ベーンベベンベン!!
鈴木は口からベースの音を出してみせた
審査員「え!?ちょ、、どういうこと!?」
エンジニア「すごい!!まるでアンプから出してるような音だ!!」
審査員の女性は最高に興奮した様子で鈴木に駆け寄った
審査員「ちょ、、ちょっとあなたそれどうやってるの!?」
鈴木「ふん、見ての通りだ」
ジャーンジャジャンジャン!!
ドッダダドドダン!!
鈴木はギターやドラムの音も出してみせた
審査員「す、すごいわ!!」
エンジニア「ど、どうなってんだ!?」
鈴木「同時にもできるぞ」
そして
鈴木はギターボーカルドラムベースを
同時に口から出しながら
指揮をはじめた
審査員の女性は完全に興奮していた
審査員「す、すごいわ!!ちょっと!!彼合格よ!!」
そうして
鈴木はオーディションに合格し
1人アカペラ指揮者バンド
として
準決勝
決勝と
勝ち進み
全てのオーディエンスと
審査員の度胆を抜いて
圧倒的なパフォーマンスで優勝したという
いやはや
バンド大会と思いきや
鈴木の1人勝ちとなったバンドコンクール
みんなも口で楽器に挑戦してみよう!!
(笑)
つづく(笑)
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