さよなら
喫茶店
ドトールコーヒー
みのると流奈が振り返ると
ミカが歩いてきた
ミカ「みのるくーん!!こんな所にいたの!?」
みのるはひきつった笑顔で言った
みのる「お、おお、き、奇遇だな(笑)」
しかし
ミカは流奈を見て動きを止めた
ミカは持っていたカフェオレを床に落とした
カシャーンッ!!
ミカ「み、みのるくん?、、、」
みのる「な、なんだよ?」
ミカ「ね、ねえ、、、誰なの?、、この女!!」
みのる「お、おい!!誰ってこの前言ったじゃねーか!!
オレの彼女の流奈ちゃんだよ!!」
ミカ「彼女!?」
流奈「か、彼女?(笑)」
ミカは感情を押さえきれずに叫んだ
ミカ「この前ずっと一緒だって言ってたのはウソだったの!?」
みのるはあわてて言った
みのる「いや、あれはその!!、、、う、、ウソだ(笑)」
ミカ「ひどい!!」
ミカは涙を流しながら
走って店の外に飛び出した
ドガッ!!
ミカ「あぐっ!!」
ミカは店の外に飛び出した瞬間
鈴木にチョップされ気絶した
鈴木は気を失ったミカをかついで
どこかへ去っていった
みのると流奈は目を合わせた
場所はゴンゴンの家
みのるはすごい勢いで階段を登り
ドアを開けた
ゴンゴンの部屋では
軽快でシンプルなパンクサウンドに合わせて
ゴンゴンが歌を録音していた
ごんごん「ペイサ ペイサ♪
ってティベロっさーん♪
ペイサ ペイサ♪
ってティベロっさーん♪」
みのる「ごんごーん!!!!」
みのるはゴンゴンの肩を持って
激しく揺さぶった
ごんごん「ペイあっ」
みのる「おい!!なんとかしてくれよ!!」
ゴンゴンはびっくりしてみのるを見た
ごんごん「え?ど、どうしたの?!」
みのる「この小説ってゴンゴンが書いてるんだろ!?」
ごんごん「え?」
みのる「とにかく流奈ちゃんといる時はミカちゃん登場させないでくれよ!!」
ごんごん「な、なんのこと?(笑)」
ゴンゴンは知らないフリをした
(笑)
夜の公園
季節は秋から冬へと変わり
上着もズボンも
2枚着がちょうどいい温度と化してきていた
夜の公園では
ささやかな風が木々をざわつかせ
ベンチではみのると流奈が座っていた
みのるが流奈に言った
みのる「お、オレ達だんだん仲良くなってきたな(笑)」
流奈「そうだね(笑)」
そう言った流奈の瞳には
悲し気な色合いが見えていた
流奈は夜空の星を見つめていた
みのるはそんな流奈を見て言った
みのる「ん?どうした?」
流奈「うん、仲良くなればなるほど嬉しいのと同時に
なんだか別れがつらくなるような気がして、、」
みのる「あ、そうか、、、流奈ちゃん転校して山口県に行くんだもんな、、」
流奈「うん、、、」
みのる「ん?そういえば流奈ちゃん転校してきてから
もう結構たったよな?
いつ転校するの?」
流奈「もう来週なんだよね、、、」
みのる「来週!?」
流奈「うん、、」
流奈は少し泣きそうになっていた
みのるは静かに
流奈の手を握った
流奈もみのるの手を強く握った
それからというもの
二人は最後の思いでを作るために
一緒に遊園地へ行ったり
一緒に学校へ行ったり帰ったり
カラオケで歌ったり
スポーツセンターへ行ったりと
いろいろな想い出を作った
そして
最後の夜
みのると流奈は
湘南の海にいた
いつかのように
オレンジ色に輝く太陽が
二人を照りつけ
サ〜
サ〜
と
静かに波の音が響いている
流奈「もう明日になっちゃったね、、」
みのる「うん、早いもんだな、、」
流奈「でも、楽しかった(笑)」
みのる「ああ、オレも楽しかったぜ(笑)」
流奈は夕日に照らされながら
キラキラと輝く瞳で
みのるを見た
流奈「みのるくん、、ありがとう、、」
みのる「え?、、」
流奈は天使のような笑顔で
みのるを見つめた
その瞳には
かすかに涙がにじんでいた
流奈「そうだ!!今から飲みに行こうよ!!」
流奈はパッと立ち上がって
服についた砂をはらった
みのる「え?の、飲みって流奈ちゃんあんまり酒飲めないんだろ?」
流奈「いいの、今日はなんか飲みたい気分だから(笑)」
みのる「そうか?よし、じゃあ行ってみるか!!」
流奈「おおー!!」
そして
二人は飲み屋へ向かった
普段酒を飲まない二人はすぐに酔っぱらってしまった
みのるは早めに
みのる「もうこれ以上飲んだら死んじまう!!」
と
飲むのをやめたが
流奈の方はかなり飲んでいて
フラフラになっていた
流奈「もう、、パパのバカァ!!なんで、、転勤なんて、、するのよ、、」
流奈は立ち上がってトイレに行こうとしたが
その足はふらついていた
みのる「お、おい!大丈夫か?!」
そして
しばらくして
みのるは流奈を抱きかかえて電車に乗った
夜の電車は
人気がなく
窓の外を流れる海辺の景色が
静かに二人を通り過ぎていく
流奈は完全につぶれている
みのるがふと流奈を見ると
流奈は眠ったまま
みのるの肩に顔をくっつけた
そして
そっとみのるに抱き着いた
眠っているのか
起きているのか
不明だったが
流奈は初めて
そっとみのるに身を寄せて
よりそう恋人のように
みのるの肩に手をのせた
みのるが流奈を見ると
ひとすじの涙が
流奈の目からこぼれ落ちた
みのるはギュッと流奈を抱きしめた
そして
次の日
二人は東京駅にいた
別れのホームだった
東京駅のホームは
たくさんの人が忙しく行き交い
いろんなホームの電車のアナウンスなどが響いていた
流奈の家族はすでに新幹線に乗っている
流奈は新幹線のドアの前に立って
みのるを見て言った
流奈「あたし、来年高校卒業したらきっと東京の大学受けるから
そしたらまた会えるね」
みのる「おお!オレもそれまでに自分をみがいとくぜ!」
プルルルルル!!
ホームにアラームが響き渡り
アナウンスが流れた
『4番線ドアが閉まります、御注意下さい』
流奈はみのるに言った
流奈「あたし、みのる君に一つ言い忘れてた事があるの」
みのる「なに?」
すると
流奈はみのるに顔を近付け
みのるのくちびるに
キスをした
チュッ
みのるは顔を赤くした
流奈「じゃあまた来年!!」
流奈はパッと
新幹線に飛び乗った
プシューッ
と
ドアが閉まり
新幹線の窓越しに
流奈が精一杯の笑顔でみのるに手をふっている
みのる「る、流奈ちゃん!!」
みのるは思わず走る新幹線を追いかけた
流奈はみのるに手をふり続けた
その顔は精一杯の笑顔だったが
ひと粒の涙が
流奈の目から笑顔のまま流れた
みのる「流奈ちゃーん!!!」
どんどんスピードを増していく新幹線に
みのるは本気で走って
流奈の顔を追いかけた
そして
みのるは新幹線に飛び乗った
流奈「み、みのるくん!!!」
そうして
みのるは新幹線に無理矢理 飛び乗って
そのまま山口県まで
一緒に向かい
2泊3日で帰ってきたという
いやはや
ゆうきに負けず劣らずの
ロマンチック系の役をやってしまった
みのるっち
しかし
山口県まで行ってしまうとは
(笑)
みなさんも別れの時は
電車に飛び乗ろう
ぷっぽーいい!!
(笑)
つづく(笑)
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