みのるの春


学校へ向かう

満員電車の中

ガタンゴトン

ガタンゴトン

みのるはそこにいた

窓の外にはいつもの景色が流れている

ふとみのるが横を見ると

みのると同じ太田高校の制服を着た女子高生が立っている

女子高生はしきりに何かを訴えている

よく見ると

後ろに立っている男に向かって

「や、やめてください」

言っていた

みのるは不思議に思って

その女子高生の後ろに立っている男を見た

男は満員電車の人込みのすき間から

その女子高生に痴漢していた

みのるはすかさず

その男に言った

みのる「おい、やめてくださいって言ってんじゃねーか」

すると男は知らん顔をした

みのるは少し怒って言った

みのる「おい、おまえ痴漢してんのバレてんだからやめろよ」

すると

男はしらばっくれて言った

男「え?ぼ、僕に言ってるのかい?な、なんのこと?」

男はしらをきり通そうとしたので

みのるはキレて

男の手をガッとつかんで

上に持ち上げて言った

みのる「てめー痴漢してんのバレてんだからやめろよ!!」

満員電車にのっていたまわりの客が一斉にみのる達の方を見た

男は顔を真っ赤にして超あせって言った

男「ちょ、、ちょっとなんだ君は!?言い掛かりをつけるのはやめてくれ!!」

みのるはキレて叫んだ

みのる「ふざけんな!!てめーそんなんで通じるんだったらオレだって痴漢してーんだよ!!」

すると

男は

「や、やめてくれたまえ、、」

と言いながら

そそくさと次の駅で降りていった

助けられた女子高生が嬉しそうにみのるに言った

女子高生「あ、ありがとうございます!!」

みのるは照れながら言った

みのる「お、おお!いいって事よ!!(笑)」


キーンコーン♪

カーンコーン♪

いつものように授業の前のホームルームが始まった

岸元先生が現れて

1人の女の子を教室に連れてきて言った

岸本「えー彼女は西川流奈(にしかわるな)さんと言って

お父さんの仕事の関係で来月には山口県の高校へ転校するんだが

一ヶ月間は大田区にいるので太田高校の生徒として

みんなの一緒に過ごす事になりました

一ヶ月という短い間だけど

みんな仲良くするように!!

それでは西川さん自己紹介をして」

流奈「はじめまして、西川流奈と言います

一ヶ月間よろしくお願いします」

と言って

西川さんは頭を下げた

岸本先生がみのるの横の席を指差して言った

岸本「それじゃああそこが西川さんの席だから

よろしくね」

流奈「はい」

西川さんは歩いてみのるの横の席に座った

みのるは昼休みまで寝ていた


キーンコーン♪

カーンコーン♪

4時間目が終わり

みのるは「ふぁ〜ぁ、、」と目を覚ました

ふと横を見ると

かわいい女の子がノートをしまっている

みのるは目をまるくした

みのる「あれ!?君は今朝の電車の!?、、」

西川さんもみのるを見て驚いた

流奈「あ、あなたは今朝の!?、、」

そして

学校が終わり

みのると西川さん

いや

ここからは

流奈と呼ぼう(笑)

みのると流奈は

帰る方向が一緒だったので

一緒に下校していた

みのるがカバンを男らしく背中に持ちながら言った

みのる「へーそれにしても偶然だなー!!」

流奈「そうだね(笑)」

みのるが流奈を見て言った

みのる「でも、来月には転校しちゃうんだろ?」

流奈「うん」

みのる「どこに?」

流奈「山口県」

みのる「へーじゃあ結構遠い所行くんだ?」

流奈「うん」

みのるが晴れた空に浮かぶ雲を眺めながら

のんきに歩いていると

流奈がみのるを見て言った

流奈「でも、今日の朝は本当にかっこよかった(笑)」

みのるは超うれしそうな顔でパッと流奈の方を見た

みのる「え!?オレかっこよかった!?」

流奈「うん、すごい男前だった(笑)」

みのる「マジで?!ちょっとヒーロー感じた!?(笑)」

流奈「うん、しかも痴漢に向かって『オレだって痴漢してーんだよ!!』って

思わず笑っちゃったよ(笑)」

みのる「あ、、、いや、、、まあ、、冗談としてね、、(笑)」

流奈は嬉しそうに笑った

そして

ふっとみのるの方を向いた

流奈のシャンプーの女の子らしい香りが

みのるの鼻をかすめ

みのるは恍惚状態になった

流奈「でも、みのる君って実際かっこいいよね?(笑)」

みのるの足が止まった

みのる「、、、、、、」

流奈は振り返って笑って言った

流奈「どうしたの?(笑)」

みのる「ちょっとまて、、今なんて言った?」

流奈はおかしそうに笑いながら言った

流奈「いや、みのる君って実際かっこいいよねって(笑)」

みのるは思わず走って

流奈の顔を両手でガッと押さえ付けた

みのる「ま、まじで!?」

流奈はビックリして言った

流奈「うん、中身も見た目も男前だと思うよ?(笑)」

みのるはパッと手を放して

床にひざまづいた

みのる「きた、、ついに来た、、、オレにも春が、、、秋だけど、、、」

流奈は面白そうにみのるにかけよった

流奈「どうしたの?急に(笑)」

みのる「あ、いや、、なんでもない(笑)」

みのるは何かを思い立ったように言った

みのる「そうだ!!今から湘南の海でも行かねーか!?」

流奈「湘南の海?、、」

流奈は少し不思議そうな顔をした

流奈「いいけど、、なんで?」

みのる「いや、ちょっとリベンジしたい場所なんだ(笑)」

流奈「リベンジって?(笑)」

みのる「いや、まあ、個人的な事なんだけど(笑)」

そうして

二人は湘南の海へ向かった


湘南の海

時間は夕方の5:00

みのると流奈は

夕暮れの太陽に照らされて

オレンジ色にまぶしく光る海を眺めていた

浜辺では数人の子供達が夕暮れの太陽に照らされながら

キャッキャと遊んでいる

みのるが夕日を見ながら言った

みのる「前にここで俺の親友が女の子に呼び出されて付き合ってさ」

流奈「そうなんだ!?(笑)」

流奈は面白そうにみのるを見た

その顔は夕暮れの太陽に照らされて

さんさんと輝いていた

みのるは思わず流奈の手をとって言った

みのる「オレと付きあっ、、、いや、、、なんでもない(笑)」

流奈「え?なに?(笑)」

流奈は面白そうにみのるを見た

その瞳は太陽に照らされキラキラと輝き

完全にみのるのハートをゲットした

みのるは思わず流奈の手を握って言った

みのる「オレとけっ、、、いや、、なんでもない(笑)」

流奈はとても嬉しそうに笑った

そして

次の瞬間

流奈はつけていたコンタクトレンズを落としてしまった

流奈「あ!!ごめん!コンタクト落としちゃった!!」

みのる「え!!?」

そうして

二人は日が暮れるまで

慎重にコンタクトを探し続けた

そして

時間は

夜の8:00

みのる「あったー!!!」

流奈「本当に!?」

みのるが奇跡的にコンタクトレンズを無傷のまま発見し

二人はよかったー

一息つくために

ファミリーレストランへと向かった


ファミリーレストランの中

みのると流奈が

店員に注文をすると

レジの方から大きな声が聞こえた

男「うごくなぁーー!!!」

店内の客は一斉にレジの方に振り向いた

みのると流奈もビックリした顔でレジを見た

レジの前では

強盗のマスクをつけた男が1人

ピストルを手に叫んでいる

強盗「全員テーブルにサイフを出して頭を下げろ!!」

みのるは呆れて

椅子から立ち上がると

強盗の方へ歩いていった

流奈「みのる君!?」

流奈は心配そうにみのるを見ている

みのるはどんどんと歩いて強盗の方へ歩いていった

強盗はみのるに気付くと

みのるにピストルを向けて叫んだ

強盗「動くなと言っただろう!!それ以上近付くと撃つぞ!!」

しかし

みのるは余裕で歩いていった

みのる「おいおい、またかよ?

オレはもうこのまえ富士急で同じようなの食らってんだよ」

強盗は震える手でピストルを握りしめて叫んだ

強盗「き、聞こえないのか!?撃つぞ!!?」

みのるは余裕で

強盗に近付き

パッとピストルを取り上げた

みのる「大体よー、こんなおもちゃのピストルでみんなだませると思っ」

パンッ!!

みのる「うわっ!!」

みのるが取り上げた銃から

火が吹き出し

天井に穴があいた

みのる「ま、マジかよ!?これ本物じゃねぇか!!」

みのるは慌てて店内に向かってピストルを向けた

みのる「動くな!!今からサイフを回収する!!」

そして

パッと強盗の方を見て言った

みのる「おい、なにやってんだよ、早くサイフとってこいよ」

強盗「あ、、、はい、、、」

強盗はあたふたしている

すかさず流奈が叫んだ

流奈「みのる君!!違う違う!!」

みのるは慌てて言った

みのる「え?、あ、そうか!!」

みのるはすぐさまピストルを強盗の方へ向けて言った

みのる「おまえを逮捕する!!誰か警察に通報してくれ!!」

すぐに

店員が店の電話で警察に通報した

強盗はみのるにピストルを向けられて

両手をあげて震えている

みのるが流奈に向かって言った

みのる「これでいいんだよな?(笑)」

流奈「そうそう(笑)」

こうして

強盗は駆け付けた警察によって逮捕され

全員無事に助かった


帰りの電車の中

ガタンゴトン

ガタンゴトン

窓の外は夜の景色が流れ

不思議な切ないトキメキな雰囲気を催している

みのると流奈は

あまり人の乗ってない電車に

二人で並んで座っている

流奈が嬉しそうに外の景色を眺めながら言った

流奈「それにしてもみのる君ってほんとに面白いよね(笑)」

みのる「え?そうか!?(笑)」

みのるは嬉しそうに頭をかいた

流奈「うん、だって痴漢には『オレも痴漢してーんだよ!!』って怒って

追い出しちゃうし、強盗にはピストル奪って『サイフとってこい』って(笑)」

みのるは顔を赤くして頭をかいた

みのる「いやー、、、つい興奮しちまったんだな(笑)」

流奈は嬉しそうな笑顔でみのるを見た

みのるは心の中で

こう叫んだ

みのる『きた!!、、ついに来た!!、、オレにも春が!!

秋だけど!!!』

その声は

エコーがかかり

きたー!!

きたー!!

きたー!!

こだまし

夜のお星様まで届いたという


いやはや

なんだか春がきてしまったみのる

頑張れみのる!!

(笑)

とにもかくにも

前回ラストで矢崎とまどか達を出演させる

と言っておきながら

すっかり忘れていた作者だった

ぽぽーい!!

(笑)


つづく(笑)




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