夜の交通公園
時間は夜
9:00
みのる、鈴木、ゆうき
の3人は
駅の近くの居酒屋にいた
店内の雰囲気は明るく
お客でにぎわっている
みのる「なあ、最近どんな音楽聴いてる?」
佐藤円香「ん?、オレはあれかな宇多田ヒカルのファーストアルバム」
みのる「おおー意外なところついてくるねー、鈴木は?」
鈴木「オレか?、オレはもちろんハトマメよ」
みのる「ハトマメ?、どんな歌だっけ?(笑)」
鈴木「何も言えなか〜った♪ あ〜の〜ひ♪」
佐藤円香「僕は英語を習うと♪ きっめったっ♪」
みのる「うお!、ゆうきも知ってんのか(笑)」
佐藤円香「鈴木にMD借りたんだ」
鈴木「間奏の後の3人が歌う所の最後のあ〜の〜ひ♪の
あ〜♪のところがSOUL'D OUTの人っぽい声なんだよな?」
佐藤円香「そうそうそう!!」
そして
3人は楽しいひとときを過ごし
2時間が過ぎた
みのる「いや〜、あ、もう11時か」
佐藤円香「そろそろ行くか?」
鈴木「って言うかおまえら酒飲めよ!」
佐藤円香「バ、バカヤロー!、オレは家でジャックニコルソン飲み過ぎてもう飲めねぇんだよ!」
鈴木「ジャックダニエルだろ、ニコルソン飲むなよ!、みのるも水しか飲んでねーしよ」
みのる「こ、これは水とみせかけて日本酒なんだな(笑)」
夜の帰り道
3人は交通公園で
缶けりをして遊んでいた
カンッ!
みのる「ちくしょー!、またオレかよ!」
鈴木&佐藤円香「逃げろー!(笑)」
鈴木とゆうきは走って隠れ
みのるはそれを探している
夜の雲が月明かりに照らされ
そよ風が夜の木の葉を揺らし
ザザーっと
波音にも似たサウンドをかもしだしている
みのるがコンクリートでできたトンネルの近くへ来ると
中から「ゴホッゴホッ」と咳をする声がする
みのる「鈴木か?、、、」
みのるはゆっくりとトンネルに近づき
恐る恐る中を覗き込んだ
みのる「鈴木か?」
そこには黒い人影が横たわっていた
みのる「す、、鈴木じゃない!?、だ、誰だおまえ?!!」
みのるは男の肩を持って
激しくゆさぶった
みのる「おい!、おまえ一体だれなんだよ!」
男「やめろバカヤロー!、見ればわかるだろ、浮浪者だよ!」
みのる「あ、、おお、ごめん」
みのるは手を離した
男はまだ咳をしている
ゴホッゴホッ
みのる「おい、おっちゃん大丈夫か?」
男「ゴホッゴホッ、、最近はずっと寒かったからな、、」
「か、、風邪ひいちまったみてーだ、ゴホッゴホッ」
みのる「おいおい、大丈夫かよ?、よし、ちょっと待っててくれ」
みのるは走って行くと
鈴木とゆうきを呼び出し
事情を説明した
5分後
3人で話し合った結果
みのる、ゆうき、鈴木
の3人で
1人、500円づつ出して
男にあげる事になった
そして
3人でコンクリートの所へ行った
みのる「おっちゃん、これ、1500円しかねーけど使ってくれよ」
男「お、、い、いいのか?、、わりーな、、、ありがとう」
佐藤円香「風邪薬でも買ってくれ」
鈴木「ビンビンになってくれ」
佐藤円香「鈴木!!」
それから1ヶ月が過ぎた
時間は夜
7:00
鈴木、ゆうき、みのる
の3人は
となり町の映画館にいた
ドガーンッ!
ボカーンッ!
みのる「す、、すげえぞ!、なんだこの映画!、こんな面白い映画みたことねえ!!」
佐藤円香「おい、みのる!、静かにしろよ!、みんなに迷惑だろ!」
鈴木「ゆうき、お前もだよ」
そして映画が終わり
3人はロビーの所に出た
ポップコーンの匂いがただよい
映画を見終わったお客さんが満足そうに談笑しながら歩いている
3人はフワフワしたあずき色のソファーに腰かけた
みのる「ふうー、いや、本当に面白かったなー(笑)、つい興奮しちまった(笑)」
佐藤円香「興奮しすぎだって!、おまえ他のお客さんがみんな見てたぞ!」
鈴木「お前も見られてたぞ」
3人はしばらくの間
映画館のロビーの雰囲気にひたっていた
鈴木は何気なく遠くを見ていた
鈴木「あ、、あれ?」
「あいつ、、、、」
「おい、あそこ見てみな」
鈴木は売り場でポップコーンを買っている2人組の男を指さした
みのる「あ、矢崎だ!(笑)」
佐藤円香「行ってみようぜ」
3人はポップコーン売り場に走っていった
みのる「おい!、久しぶりだな!」
矢崎「ん?、おお、みのる!」
と言って振り向いた男の名は
矢崎
みのる達と同じ学校の同級生で
背が高く
カッコイイため
学校では女子の憧れ的存在となっている
が
矢崎本人は真面目で硬派なタイプの男なので
普段の生活で女の子と話す事はまったく無い
矢崎「久しぶりだなー、こんな所でなにやってんだ?」
みのる「なにって映画見てたに決まってんだろ(笑)」
佐藤円香「よお!、矢崎ひさしぶりじゃねーか!」
矢崎はゆうきを見た
矢崎「?、、、佐藤さん?、、、」
みのる『おい、、』
みのるがゆうきの腕をつついた
矢崎「あれ?、4組の佐藤さんだよね?、、」
佐藤円香「え?、あ、そうそう!、最近こいつらと仲良くなってさ(笑)」
矢崎「へー、そうなんだ。(か、かわいい、、)」
さっきから矢崎の横でモジモジしてる男の子を見て
鈴木は言った
鈴木「矢崎、彼は友達か?」
矢崎「ああ、こいつはオレの小学校からの親友で「しょーた」っていうんだ」
しょーた「あ、は、はじめまして、、」
と
恥ずかしそうに挨拶をしたのは
しょーた
背は小さく
童顔でかわいい顔をしている
が
気が弱く
恥ずかしがり屋で
おとなしく無口なので
学校では目立つ事もなく
その存在自体あまり知られていない
時たま
他のクラスの生徒にパシリとして使われそうになるが
その度に矢崎がでてきて助けられている
みのる&佐藤円香「はじめましてー」
鈴木「ふふ、しょーた君か、いいキャラしてるじゃないか」
しょーた「あ、、ど、どーも、、(緊張している)」
10分後
5人は映画館の近くの公園にいた
空は晴れ渡り
木々のすき間から太陽の光が差し込み
ささやかな鳥の声が響いている
そよ風が木の葉と遊んでいる
みのる達5人は
おのおのブランコに腰かけたり
ベンチに座ったりして
ひとり一本ずつ焼きとりを持って
おいしそうに食べている
みのる「んんー!、うめぇー!、やっぱあそこのねぎま塩焼きは最高だな!」
鈴木「ちょっとねぎ一個くれ」
と
その時
横から歩いてきたおじさんがみのるに声をかけた
おじさん「お!、にいちゃん!、久しぶりだな!」
みのる「ん?、だ、だれだ?」
おじさん「オレだよ、オレ!、憶えてないかい?」
そのおじさんはスーツ姿で
髪型は七三だった
みのる「だ、誰だ!?」
みのるはおじさんの肩を持って激しくゆさぶった
みのる「おい!、おまえ一体だれなんだよ!」
おじさん「やめろバカヤロー!、あの時の浮浪者だよ!」
みのる「はっ、、」
みのるは手をはなした
みのる「思い出した!、あの時のおじさんか!、久しぶりじゃねーか!」
佐藤円香「ずいぶん変わったな(笑)」
鈴木「ああ、別人みてーだ」
矢崎としょーたは
何ごとか?と不思議そうに見ている
おじさん「あん時は本当にありがとうな」
みのる「いいよ、それよりおじさんずいぶん変わったね(笑)」
おじさん「いやー実は、にいちゃん達にもらった金で競馬やっちまってよ(笑)」
みのる「競馬!?」
おじさん「そう!、それが大穴狙いで大当たりしちまって、今じゃこの有り様よ(笑)」
みのる「やったじゃねーか!、おじさん!」
佐藤円香「すげーな!いくら当たったんだおい!」
おじさん「まあまあ(笑)」
おじさんは持っていたバッグから
紙袋をとりだして
みのる達に渡した
おじさん「はい、幸せのおすそわけ」
みのる「うお!、なんだこれ!」
佐藤円香「金じゃねーかよ!」
鈴木「マジか!、いくら入ってんだ!?(笑)」
みのる「あ、そういえばおじさん名前なんていうの?」
おじさん「新次郎だよバカヤロー(笑)」
こうして
みのる達は50万円を手に入れたのだった
つづく(笑)
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