かくれんぼ
夜
8:00
大森第八中学校
みのる達は
ささやかな秋の夜に
中学校に忍び込み
かくれんぼをしていた
みのる「なんだよ!!またオレが鬼かよ!!」
まどか「へっへーん!!」
ゆうきの体をしたまどかが声をひそめて言った
ゆうき『しーっ!!あんまり大きい声だしたら警備員さんに見つかっちゃうよ!!』
みのるはぐっと声を押さえて言った
みのる『くそーっこういうゲームの時いつもオレばっか鬼じゃねーか!?』
まどかの体をしたゆうきも声をひそめて言った
まどか『しーっ大きい声ださないの☆さっ、50数えて♪』
中身はゆうきだが
まどかのルックスと声なので
意外とかわいかった
みのるは少し頬を赤らめながら言った
みのる「くそーっ!!このホモやろう!!」
みんなは楽しそうに校庭の裏などに走って隠れにいった
しばらくして
みのるが50数えてるうちに
みんなはそれぞれいろんな場所に散らばった
理沙はプールと校舎の裏の冊の近くにしゃがんで隠れていた
季節はすっかり秋になり
涼し気な風が理沙の頬をなで
さらさらな髪をモイスチャーグリーンのようになびかせた
空には綺麗な星達が輝き
ときたま学校の冊の外をチャリンコが走っていく
理沙が冊の近くで息をひそめていると
1人のチャリンコにのった男が
冊の前でキッと止まった
ゴンゴンだった
ゴンゴンはおもむろに理沙を見て言った
ごんごん「あれ?、、、理沙ちゃん?、、」
理沙はパッと冊の方を見て言った
理沙「ごんごん?、、」
ゴンゴンは嬉しそうに笑いながらチャリンコからおりると
冊の方に歩いてきた
理沙も冊の方へ歩み寄った
ごんごん「なにやってんの?(笑)」
理沙「かくれんぼ(笑)」
ごんごん「かくれんぼ!!?(笑)」
理沙は嬉しそうな顔で言った
理沙「しーっ見つかっちゃう(笑)」
ごんごん「あ、そうか(笑)」
涼し気な秋の夜風が二人の間を通り抜けた
理沙は女神のような笑顔で言った
理沙「ゴンゴンは何やってたの?(笑)」
ごんごん「銭湯いってた(笑)」
理沙「そうなんだ?(笑)」
ゴンゴンは風呂上がりの少しぬれた髪で
チャリンコをはしに寄せると
冊を登って乗り越えた
カチャッ
トスッ
ゴンゴンは冊を乗り越え
理沙の横に着地して言った
ごんごん「オレもさりげなく隠れててみようかな(笑)」
理沙は嬉しそうに笑った
そして
二人は校舎の窓の下に座った
遠くの方からみのるの声が聞こえてきた
みのる「あ!ゆうきみっけー!!」
まどか「なんだよちくしょー!!」
ごんごんはパッと横を向いて言った
ごんごん「あれ?みのるが鬼なの?(笑)」
理沙「うん(笑)」
ゴンゴンは校舎のはしを見ながら言った
ごんごん「今あっちから声したから危ないかも(笑)」
そう言うと
ゴンゴンはすっと身を低くしたまま
「ちょっとこっちきて」
と
理沙を手招きし
反対側の校舎の方に移動した
理沙も面白そうにゴンゴンについていった
校舎のはしに来ると
古びた鉄の階段があり
ところどころサビていた
ごんごん「ここ登ってみようか?(笑)」
理沙「うん(笑)」
二人は静かに鉄の階段を登っていった
しばらく登ると
4階らしき所に到着し
そこからは校舎や校庭が見渡せた
大森の町も見渡せて
ちょっとした高見の見物てきな景色が広がっていた
夜の星が輝き
秋のそよ風が吹いている
ゴンゴンと理沙は声をひそめて
階段の冊の横に座った
ゴンゴンが景色を見ながら言った
ごんごん「わりとイイ景色だね(笑)」
理沙「うん、綺麗だね♪」
大森の町を見渡す理沙の瞳は
ピュアな輝きを放っており
そよ風に髪をなびかせる理沙の横顔は
ゴンゴンに胸のトキメキを与えた
ごんごんは少し理沙の横顔を見て
自分も景色を見た
ゴンゴンはちょっとこのシチュエーションいいじゃない(笑)
と
思っていた
(笑)
そして
思わずちょっとニヤけた
すると
理沙がゴンゴンを見て言った
理沙「なんで笑ってるの?(笑)」
ごんごん「いや、ちょっとこの青春っぽい雰囲気がいいなと思って(笑)」
理沙「青春っぽい雰囲気(笑)」
理沙は少しおかしそうに笑った
そして
理沙もほのかに青春気分を味わっていた
理沙がゴンゴンを見て言った
理沙「ゴンゴンってここの中学いってたの?」
ごんごん「うん、そう八中通ってたよ」
理沙は校庭を見渡して言った
理沙「へーじゃあここに毎日通ってたんだ?」
ごんごん「うん、通ってたね(笑)」
すると
下の方から
誰かが階段を登ってくる音がした
ごんごん「やばい!誰かきたよ!?(笑)」
理沙「どうしよう?(笑)」
ゴンゴンは笑いながら言った
ごんごん「ここ、もう逃げられないんだよね、、(笑)」
理沙「そうなの?(笑)」
すると
みのるが階段を登って現れた
みのる「よっしゃ!最後、理沙ちゃんめっけ!!」
みのるは理沙の後ろを見て言った
みのる「ん?あれ!?ごんごん!?」
ごんごんは照れながら言った
ごんごん「お、みのる(笑)」
みのる「なにやってんだよ!ゴンゴン!!(笑)」
ごんごん「いや、ちょっと隠れてたんだけど(笑)」
そうして
その次の回から
ゴンゴンもかくれんぼに参加し
大森第八中学校の夜に思いで話しを咲かせた
次の日
学校の帰りに
矢崎が歩いていると
人気のない工場から
女性の悲鳴が聞こえた
女性「だれかー!!」
矢崎が急いで走って工場の奥に入っていくと
二人の悪そうな高校生が
1人の女子高生を押さえ付けていた
矢崎は思わず叫んだ
矢崎「おい!!なにやってんだよ!!」
すると
悪そうな二人組の高校生は
矢崎を見て言った
男1「ん?なんだ?おまえ?」
男2「あれ?おまえ太田高校の矢崎じゃねーか!?」
男1「なんだ?おまえ知り合いか?」
男2「ちげーよ太田高校の奴が最近ドラマとか出てるって言ってたろ?
あれこいつだよ」
男1「あ?!!そういえばお前最近よく雑誌とかで見る顔だな」
男2「なんだこいつ急に有名人になって調子こいてんのか?」
矢崎は超男前な顔で
その男たちの方に歩いていきながら言った
矢崎「おい、その子はなしてやれよ」
男二人は女性から手を放し
矢崎の方に歩いてきた
男1「なんだ?てめーこの女と知り合いか?」
男2「ヒーロー気取ってんじゃねーぞこのやろう」
そして
悪そうな男たちは
工場にあった鉄パイプを持って矢崎の方に向かってきた
男1「てめーおれたちが誰だかわかってんのか?あ!?」
そう言うと
男の1人が思いっきり鉄パイプで矢崎を殴りつけた
スッ
矢崎は身を低くして攻撃をかわし
ドガッ!!
っと
男の腹に蹴りを入れた
男1「ぐほぉ!!」
もう1人の男が叫びながら
ナイフを持って走ってきた
男2「てめーなめてんじゃねぇぞこのやろう!!」
男はナイフで矢崎の顔を斬り付けた
スッ
矢崎はパッと身を横にかわし
男の顔面に強烈なパンチを食らわせた
バキッ!!
男2「あぐっ!!」
男はモロあごに強烈なパンチを食らい
そのまま気絶した
もう1人の男が腹を押さえながら
男1「てめーどうなるかわかってんだろうな!?」
と
叫びながら逃げていった
矢崎は助けた女性の方へ歩いて
声をかけた
矢崎「大丈夫だった?」
その女性は高校生の女の子で
もちろん矢崎の事はテレビで見て知っていた
それどころか
毎週ドラマをビデオに録っているほど
矢崎ファンだった
矢崎の出ているドラマでは
とくにバイオレンスな場面はないので
意外と強く男らしい矢崎を目の当たりにして
完全に惚れ惚れしていた
女性「あ、ありがとうございます!!」
矢崎は女の子の無事を確認して
笑顔を見せた
矢崎「よかった(笑)」
そして
次の日
矢崎が学校から帰っていると
また昨日の男たちが現れた
男1「よう、昨日は世話になったな矢崎くんよう」
矢崎はするどい目つきで言った
矢崎「またおまえらかよ?」
男の1人が悪そうな顔で言った
男2「いーや昨日とは全然はなしが違うんだぜ?矢崎君よう?」
矢崎「なんだよ?」
男の1人がバタフライナイフをチャリチャリとちらつかせながら
悪そうな笑みを浮かべて言った
男1「しょーた、理沙、この二人、おまえの友達だろ?」
矢崎はくっと歯をくいしばって言った
矢崎「おまえらしょーたと理沙さんをどうした!?」
男1「とったんだよ人質によう」
矢崎「なに!?」
男2「まあ、とりあえず友達を助けてぇならついてこいや」
矢崎「くっ」
そうして
日がくれて夜になり
矢崎は町のはずれの工場地帯の跡地に連れていかれた
そこではしょーたと理沙が
両手を後ろにしばられて座っていた
矢崎「しょーた!!理沙さん!!」
工場の奥からリーダーらしき男が出てきた
リーダー「よう、矢崎くんよう
昨日はオレらの子分をかわいがってくれたらしいじゃねーか、あ?」
矢崎「てめーら、、、」
矢崎は悔しそうに歯を食いしばった
すると
次の瞬間
工場の跡地に三人の不良が現れた
不良のリーダーらしき男がその光景を見て言った
ケンちゃん「おい、おまえ北高の森田じゃねーか?」
そう
その男は
みのるのいとこのケンちゃんだった
そして
一緒にいる二人の不良は
ゆうきと鈴木のまぶだちの
スキンヘッドの井手とパンチパーマの佐藤だった
矢崎「お、おまえらは!!」
そう
彼等は箱根旅行に行く途中の電車の中で
矢崎たちをボコった不良だった
長身のリーゼントのケンちゃんが言った
ケンちゃん「矢崎君、このまえはすまなかった、、
みのるの友達って後で聞いたんだ、、本当に悪かったよ」
二人の舎弟も言った
井手「オレも殴ってごめんな」
佐藤「マジで知らなかったんだ、すまねぇ」
すると
工場の奥から
北高の不良リーダーの森田が歩いてきた
森田「これはこれは誰かと思えば西高の飯島じゃねえか」
北高の森田の舎弟も口をそろえて言った
男1「なんだこのやろう?てめーら北高なめてんのか?」
男2「やんぞコラ?」
すると
パンチパーマの佐藤が近くにあった鉄パイプを持って
その男に近寄った
佐藤「なめんじゃねーぞコラ!!」
ゴスッ!!
佐藤は鉄パイプで男の頭を殴りつけた
男1「ぐはぁ!!」
男は地面に倒れた
佐藤「ああ!?やれるもんならやってみろや!!」
ドスッ!!
佐藤は男の腹に蹴りを入れた
すると
北高のもう1人の男がナイフを持って
走ってきた
男2「てめーどうなるかわかってんのかコラ!!」
すると
スキンヘッドの井手が横にあった金属バットを手に
立ちはだかり
すかさず
男の腹に強烈な金属バットを食らわせた
ゴフッ!!
男2「あぐっ!!」
男は腹を押さえて倒れこんだ
井手は男の顔を踏みつけて言った
井手「誰がどうなるって!?ああ!!?」
ドガッ!!
男2「おぶっ!!」
井手は男の腹にケリを入れた
すると
奥から
北高のリーダーが歩いてきた
森田「よう、飯島、、西高のぶんざいでやってくれんじゃねーか、ああ?」
すると
ケンちゃんは有無を言わせず
森田の顔面を殴りつけた
バキッ!!
森田「ぐはぁ!!」
森田は思わず地面に倒れた
ドゴッ!!
森田「ぐほぉ!!」
ケンちゃんはさらに森田の腹にケリを入れた
そして
おもむろにしゃがみ
森田の髪をつかんで
顔をぐいっと持ち上げて言った
ケンちゃん「てめー誰に向かって口聞いてんだ?おう?」
その瞬間
後ろから
北高の男が立ち上がり
ナイフでケンちゃんの背中を突き刺そうとした
瞬間
ドガッ!!
と
矢崎が男にケリを入れ
男は「ぐぉ!!」っと
吹っ飛んだ
すると
工場の入り口から
みのるとゆうきがすごい勢いで走ってきた
まどかの体をしたゆうきが
叫びながら走ってきた
まどか「おい!てめーら何やってんだこのやろう!!」
みのる「ボンタン狩りじゃあー!!!」
そして
みのるとゆうきは敵の男たちにプロレスキックを食らわせた
みのる「だーしゃコノヤロー!!」
まどか「さーらコノヤロー!!」
ドガッ!!
バキッ!!
井手「いて!!おい!!やめろよ!!」
佐藤「いて!!違う違う!!」
二人は間違って味方に攻撃していた
そこへ
シルエット姿の鈴木が
最後のボスのような雰囲気で歩いて登場した
鈴木「後はオレにまかせろ」
矢崎「もう終わったって!(笑)」
空には雲のすき間から
月が顔をのぞかせている
バイオレットセンチな夜だった
(笑)
いやはや
とにかく助かった矢崎たち
完全に間違えていたみのるたち
今度は味方として登場した不良のケンちゃんたち
とにもかくにも
ゴンゴンと理沙のほのかなちょこっとラブ
でしたー!!
すぽーい!!
すぽーい!!
(笑)
つづく(笑)
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