パッチ7


みのるの部屋から

軽快なガールポップなパンクソングが聴こえてくる

まどか「ぱっぱっぱら♪

パッチならぽーい♪

あたしの想いが届くようにー♪

ぱっぱっぱら♪

パッチならぽーい♪

あなたのハートまで〜♪」

みのるが拍手をしている

みのる「いいねー!いいねー!ばっちりだよ!!」

まどか「ほ、ほんとか!?よっしゃ!

ピストルズなみにヒットしてやるぜ!!」


そうして

数週間が過ぎたある日

ゆうきの心が乗り移ったまどかの出したシングルは

飛ぶようにヒットし

あっという間にオリコン第1位になり

そのまま1位をキープしつづけていた


みのるの家

みのるの母と

鈴木とみのるがテレビを見ている

畳の部屋にこたつがあり

こたつの上にはみかんがおいてある

3人は音楽番組を見ていた

テレビの中にまどかの体をしたゆうきが写っている

テレビから音が流れてくる

テレビ『それでは今週の第1位!!

なんとデビュー初のシングルにして驚異のセールスを記録中の

スーパーアイドル!!佐藤まどかさんです!!

ぱちぱちぱちぱち!!!』

みのるがみかんを食べながら言った

みのる「おおー!!すげー!!やったなゆうき!!」

みのるの母がみのるを見て言った

みのるの母「あんた何いってんの?

まどかちゃんでしょ?」

みのる「あ、ああ、そうだな!!(笑)」

テレビでは有名なタレント達とゆうきが喋っている

タレント『まどかさんは初のシングルにして驚異のセールスを記録中という事ですが

どうですか?今の気分は?』

まどか『いや、まあ嬉しいっちゃ嬉しいけどよ

やっぱちょっとアイドルってのがな(笑)』

有名タレントは不思議そうな顔で言った

タレント『え?アイドルになりたかったんじゃないんですか?』

まどか『ちげーよ!!なんでアイドルやんなきゃいけねーんだよ?

オレはピストルズみてーなのが理想かな(笑)』

みのるの母がしかめっ面でテレビを見ながら言った

みのるの母「あれー?まどかちゃんってあんな言葉使う子だったかしら?」

みのるが焦って言った

みのる「ま、まあ、テレビようのキャラクターなんじゃねえかな(笑)」

テレビの中ではさらにトークが続いている

タレント『まどかさんはこのデビューシングル一曲だけで

引退するという情報を聞いたんですけど

それは本当なんですか?』

まどか『あたりめーだろ!!こんなの何曲もやってられっかよ!!』

タレント『そ、そうですか、、、(笑)』

その頃

自宅でテレビを見ていた本物のまどかは

ゆうきの体でキレていた

ゆうき「ちょっと!あいつ!!あたしの体なんだからね!!」

ゆうきの父がまどかの心をしたゆうきに言った

ゆうきの父「おいおい、なんでおまえ怒ってるんだよ?」

ゆうきの母「あたし、、って」

ゆうき「いや、、ちょっと、、」

テレビからはさらにトークが続いている

タレント「今回シングル曲の方は

B-DASHのゴンゴンさんに作詞作曲してもらったそうなんですが

ゴンゴンさんとはお友達なんですよね?」

まどか「ああ、テレビに出たらB-DASHのゴンゴンが曲を作ってくれたって言ってねって

すげーしつこく言われたぜ(笑)」

タレント「そうなんですか(笑)」

そして曲が始まった

タレント『それでは聴いてもらいましょう!

今週の第1位は佐藤まどかさんで

パッチ7!!』

チャンチャカ

チャカチャカ

ジャーン!♪

まどか『ぱっぱっぱら♪

パッチならぽーい♪

あたしの想いが届くようにー♪

ぱっぱっぱら♪

パッチならぽーい♪

あなたのハートまで〜♪』

テレビの中では野外ライブのセットが組んであり

客席ではB-DASHファンからアイドルファンまで

さまざまな人達がすごい盛り上がりを見せていた


数週間後

まどかブームが熱い中

矢崎ブームも巻き起こっていた

みのるとまどかの体をしたゆうきが二人で町を歩いていると

コンビニがあった

中に入ると

雑誌売り場の雑誌がすごい事になっていた

ほとんどの男性雑誌や

いろんな雑誌の表紙が矢崎とまどかでうめつくされている

みのる「うわー!!すげー!!ほとんど全部おまえと矢崎じゃねーか!!」

まどか「こうやって見るとまどかちゃんってやっぱかわいいな(笑)」

みのる「まあ、ある意味おまえなんだけどな(笑)」

すると

コンビニの店員さんが走ってきた

みのる「ん?」

店員「あ、あの、すいません、僕まどかさんのファンなんですけど

サインとかって大丈夫ですか?」

まどか「お!なんだ!?オレのサインが欲しいってか!?」

みのる「おおー!にくいね!この有名人が!!(笑)」

まどか「しゃーしゃっしゃっしゃ!!」

まどかの体をしたゆうきは超うれしそうに

店員のTシャツにサインをした

まどか「ゆ、う、き、っと!!」

店員「ゆうき、、ですか?(笑)」

まどか「ああ!オレの本当の名前だよ!!」

店員「あ、そうなんですか!!やった友達に自慢しよう!!」

みのるが満面の笑みで店員に言った

みのる「どうだ?やっぱ実物はかわいいか?(笑)」

店員「はい!!」

店員は顔を赤らめた

みのる「こいつの歌いいか?(笑)」

店員「はい!すげー好きっす!

あとアイドルなんだけどサバっとしてて

ボーイッシュな雰囲気も好きなんですよ(笑)」

みのるが笑いながら言った

みのる「そりゃーそうだろう!!だってこいつ男だもん(笑)」

店員「え?」

みのるは慌てて言った

みのる「あ、いや、心の中は男っぽいって意味でな(笑)」

店員「あ、そういう雰囲気ありますよね!」

そして

店員は嬉しそうに去っていった

すると

矢崎としょーたが現れた

矢崎「お!みのる!ゆうき!」

みのる「おお!矢崎じゃねーか!すげーなー!

これ全部ほとんどおまえとゆうきが表紙だぜ(笑)」

矢崎「なんか照れるよね(笑)」

しょーたも嬉しそうに笑った

そして

4人は

町を散歩して

TSUTAYA梅屋敷店の方へ歩いていった

あたりはすっかり夜になり

色とりどりの商店街の明かりが

夜の町をにぎわせている

自転車にのったおじさんや

子供連れの若いお母さん

女子高生や

若い男のスクーターなどが

人通りをにぎわせている

みのるたちが歩いていると

ふと

横の電気屋さんのテレビに矢崎の顔が写っている

それは

今、放送中の矢崎が主役のラブストーリーの連続ドラマだった

みのるが画面を見て言った

みのる「お!!これあれじゃねーか!!

あの矢崎が主役のドラマの、、、」

しょーた「シンプルスマイル?」

みのる「そうそう!!」

ゆうきが画面を指差した

まどか「お!矢崎だ!!」

テレビ画面の中の矢崎は

超男前な雰囲気で

マフラーをして

橋の上に立っている

目の前には有名な女優タレントが立っている

その女優タレントが涙を浮かべて走り出すと

テレビの中の矢崎は

矢崎「まてよ!!」

女優タレントの手をひっぱり

そのまま抱き寄せた

矢崎の渋い男らしい顔がアップで写り

抱き合っている女優タレントの

涙を浮かべた顔がアップで写った

そして

ムーディーなドラマのテーマソングのピアノバージョンが流れた

みのるが矢崎の腕をつっついて言った

みのる「おーいおいおい!!なんだよ!!おまえおいしすぎんぞ!!(笑)」

矢崎は顔を赤くして言った

矢崎「ちょ、ちょっと恥ずかしいから早くTSUTAYA行こうぜ(笑)」

しょーた「僕ちょっと見たいな(笑)

一応家でビデオ録ってあるけど(笑)」

矢崎「いいよ!もう行こうぜ!(笑)」

すると

後ろから二人組の女子高生の声が聞こえた

女子高生1「あれ?もしかして、、矢崎くんじゃない?」

矢崎たちはん?っと振り向いた

女子高生1「うそ!やだ!!本物の矢崎くんだ!!」

ゆうきがすっと女子高生の前に立ちはだかった

まどか「おいおい!矢崎は見せ物じゃねーんだぞ!?

矢崎はな!オレの舎弟だ!!」

すると

女子高生のうちの1人が叫んだ

女子高生2「あれ!?佐藤まどかじゃない!?」

まどか「あ?」

女子高生1「すごい!!二人揃ってなんでこんな所にいるの!?」

女子高生2「ねえねえ!写真一緒に撮ってもらおうよ!!」

女子高生1「うん!!マジで!?すごいんだけど!!(笑)」

そこに

女子高生の後ろから鈴木が現れた

鈴木は女子高生にチョップ食らわせた

ドガッ!!

ドゴッ!!

女子高生1「あうっ!!」

女子高生2「うぐっ!!」

ドサッ

ドサッ

二人の女子高生は気絶してしまった

矢崎が焦って言った

矢崎「おいおい!いきなりそれはまずいだろ!!」

鈴木「ウォーミングアップだ」

みのる「なんのウォーミングアップだよ!?(笑)」

鈴木「さ、TSUTAYAにシガテラ全巻買い占めに行くぞ」

まどか「お!オレも買う!!」

みのる「おまえら、、(笑)」

ふと横のテレビを見ると

矢崎のドラマがやっている横のテレビで

バラエティニュース番組がやっている

ゆうきがん?っと覗き込むと

『驚異の不良アイドル前代未聞の人気沸騰中!!』

書かれたプレートの前でタレント達がおしゃべりしている

まどか「おいおい!なんだよ不良アイドルって!?」

みのる「おまえの事だろ?(笑)」

矢崎「たしかに不良アイドルかも(笑)」

しょーたが倒れた女子高生二人を抱えて言った

しょーた「大丈夫、特にケガはしてないみたい、、」

鈴木が冷静に言った

鈴木「ああ、気絶させるポイントをついたんだ」

矢崎「で、でも気絶いきなりはちょっとまずくないか?」

みのるがのんきに言った

みのる「ま、不良アイドルだから平気だろ(笑)」

まどか「誰が不良アイドルなんだよ!?」

みのる「おまえだよ!!」

みんなは大笑いした

梅屋敷の夜がにぎやかに輝いている


いやはや

スーパー有名人になってしまった

矢崎とまどか(ゆうき)

ワンポイント的な登場が続く鈴木

はたして

ゆうきとまどかの体は戻るのか?

ぱっぱっぱら♪

パッチならぽーい♪

(笑)


つづく(笑)




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