デビュー
キーンコーン♪
カーンコーン♪
しっとりとした雨の中
学校が終わり
みのる達は下校していた
ふと見ると
正門の前にたくさんの男性や女性が集まっている
みんな色とりどりの傘をさして
いろんな年代の人がガヤガヤと集まっている
みのる「ん?なんだあいつら?」
ゆうき「さあな、デモンストレーションか?」
矢崎「なんだろう?」
まどか「変だね?」
理沙「うん」
みのる「しょーたわかるか?」
しょーた「いや、僕もわからないや、、」
みのる達が傘をさして
正門を通ろうとすると
いっきに人が押し寄せてきた
それぞれみんなサインの色紙などを手に叫んでいる
男性「さ、佐藤まどかさんですか!?」
女性「あ、あの矢崎くんですか!?」
男性「あ、あのサインもらっていいですか!?」
女性「矢崎さん一緒に写真とって下さい!!」
男性「まどかさん!握手してください!!」
すごい人だかりに押されながらみのるが言った
みのる「おいおい、なんだよこいつら」
ゆうきも人に押されながら雨の中言った
ゆうき「なんで急に有名人になってんだ?」
しょーた「あ!!」
しょーたが何かを思い出したように言った
みのる「どうした?」
しょーたがびっくりした顔で言った
しょーた「そういえば鈴木君が線路で倒れてる人を助けた事件で
ゆうき君が報道陣の前に矢崎君とまどかさんを連れてったでしょ?」
ゆうき「ああ、連れてったぜ?」
しょーたは人込みに押されるまどかと矢崎を見ながら言った
しょーた「今日の朝テレビで見たんだけど
あれ以来あの二人がすごいブームになってて
テレビ局とかに問い合わせが殺到して
ドラマに出て欲しいとか
歌手で歌を発売して欲しいとか
いろんな業界のスカウトマンからもひっきりなしに誘いが来てるって
やってた、、よ、、、」
しょーたはあまりの人だかりに目を丸くしながら言った
理沙も人込みの中に少し見えかくれするまどかと矢崎を見て言った
理沙「な、なんか、、すごいことになってるね、、(笑)」
数日後
学校の近くの喫茶店に7名はいた
雰囲気のあるBGMが流れ
しとやかに店員がコーヒーを運んでいる
みのる「なあ、矢崎、おまえんとこに
そのスカウトマンとか来るの?」
矢崎はコーヒーを超男前な雰囲気で一口飲んで言った
矢崎「ああ、学校の帰りにまちぶせされてたり
家に電話がきたり大変だよ、、」
ゆうきが無邪気にまどかの方を見て言った
ゆうき「まどかちゃんは?」
まどかもはぁ〜っとため息をついて言った
まどか「あたしも、、」
みのるが首を横に振りながら二人を見て言った
みのる「で、なんて答えてるの?」
矢崎「全部断ってるよ」
まどか「あたしも、、」
みのるがビックリして立ち上がった
みのる「えぇーー!!!?」
矢崎とまどかがパッとみのるを見た
みのる「おいおい!おまえら何もったいない事してんだよ!?
これはチャンスだよ!?ビッグになるスーパーチャンスなんだよ!?」
矢崎が超男前な表情でため息をつきながら言った
矢崎「オレはいいよ(笑)」
まどか「あたしもバレーやってた方がいい(笑)」
みのるはさらにヒートあっぷした
みのる「くぅー!!なんてもったいない人達なんだ!!
オレだったら間違いなく即効でデビューして
ドラマでて音楽デビューして番組もっちゃうね!!」
ゆうき「おめーじゃ無理だっつーの!?」
みのる「なんだと!?」
ゆうきが笑いながら言った
ゆうき「で、どんな会社から連絡きてるの?」
まどかと矢崎はおもむろに会社名をあげた
みのるがビックリして叫んだ
みのる「な、なんじゃそりゃ!!
すげー!!全部大手のメジャーレーベルやプロダクションばっかじゃねーか!!」
ゆうき「す、すげーのか!?それすげーのか!?」
みのる「すげーどころじゃねーよおまえ!!」
そして
喫茶店からの帰り道
みのるとゆうきは一緒に歩いていた
みのるがふとゆうきに向かって言った
みのる「なあ、オレらがマネージャーってことにしてさ
矢崎とまどかちゃん売りださねぇか?」
ゆうきは頭に手を組んで言った
ゆうき「無理だろ絶対やんないよあいつら」
みのるが息を熱くして言った
みのる「いや、とにかくさ音楽なら一曲だけ
ドラマなら一本だけって条件でさ
それならやるよって言って決まっちゃえばさ
あいつらだって後に引けなくなってやるしかねぇだろ?(笑)」
ゆうき「そうかー?」
みのる「そうだよ!!とりあえずじゃあ、今からタウンページ持って
おれん家いくか!?」
そうして
二人はみのるの家から
矢崎とまどかのマネージャーですと言い張り
大手のメジャーレコード会社や
プロダクションに電話をかけた
すると
いろんな会社がここぞとばかりに
是非うちからデビューさせたい!!
と乗ってきた
そして
こちらからのドラマ一本
音楽は一曲だけ
という条件で
ついに大手のレーベルとプロダクションが契約にサインした
それから
みのるとゆうきと会社の間で
いろいろな打ち合わせが進んでいき
結果
矢崎は月曜夜9時からの恋愛ドラマの主役
まどかは歌手としてシングルを一曲発売する
という事が決定し
それに向けて会社はハイペースで準備を整えていた
ある日
みのるとゆうきは
大手プロダクションや大手レーベルの偉い人を連れて
まどかと矢崎に会い
すべてを打ち明けた
矢崎とまどかは
最初はかたくなに拒んでいたが
なにしろ会社の方はすでにそのために大金をはたいて
準備を整えてしまっている
それと
二人の両親が
まあ、一度ならやってみてもいいじゃないか
と
軽く説得し
長い事話し合った結果
ついに
矢崎はドラマデビュー
まどかは歌手デビュー
する事が決定した
矢崎が喫茶店を出て言った
矢崎「あ〜あ、、なんか大変な事になっちゃったな、、」
まどかもぷんぷん怒りながら言った
まどか「だいたいあんた達人の許可もえないで勝手に契約しないでよ!!」
みのるが手で二人をなだめながら言った
みのる「まあまあ(笑)一回だけなんだからさ(笑)
青春の思いでぽろぽろだと思ってさ(笑)」
まどか「もぅー!!」
矢崎「はぁ〜オレ演技なんてできるかなぁ、、」
みのる「大丈夫だって!!適当にやってりゃみんな喜ぶんだから!!」
次の瞬間
ゆうきがチャリンコで前から現れた
ゆうき「うわっ!!」
ゆうきはバランスを崩して
思いっきりコケた
まどか「きゃぁ!!」
ドガンッ!!
ゆうきとまどかは激しくぶつかり地面にほうり出された
ゆうき「いたたた、、、」
まどか「くっそーなんでこんな所に石が!!ん?、、あれ!?」
ゆうき「あー!!あたしだ!!」
まどか「うお!!オレだ!!!」
みのるが驚いて言った
みのる「どうした!?大丈夫か!?」
ゆうきはびっくりしながら言った
まどか「ま、、まただ、、また入れ代わっちまった。。!!」
ゆうき「もうー!!せっかく治ってたのにー!!!」
みのるが慌てながら言った
みのる「お、おい!!もしかして、、おまえら、、、
また体が入れ代わっちまったのか!?」
矢崎もびっくりして叫んだ
矢崎「え!?入れ代わったって、、、どういう事!?」
数日後
みのるはゆうきの家にいた
まどか「なんだよー!!オレが歌うのかよ!?」
みのる「しょうがねぇだろ!?もう決まってんだからよ!?」
そう
ゆうきとまどかは
体が入れ代わってしまった
ので
まどかの体に乗り移ったゆうきが
かわりに歌を練習してシングルを出すはめになったのである
みのるは一生懸命ゆうきをなだめた
みのる「な、なあ!頼むよ!矢崎だって頑張ってセリフ憶えてるし
曲だっておまえのためにB-DASHのゴンゴンが書き下ろしてくれてんだぞ?」
ゆうきはいじけながら言った
まどか「そんな事言ったってよー!!オレ聞いてねーぞ!?」
みのる「と、とにかく一曲だけなんだからさ
少しでも練習しといてくれよ、来週レコーディングだぞ?」
まどか「おまえマジでマネージャーみてーな事いってんじゃねーよ!!」
そして
数十分後
ゆうきはしぶしぶゴンゴンの作った
キュートなガールポップなパンクナンバーを歌って練習していた
チャンチャカ
チャカチャカ
ジャーン!♪
まどか「、、、ぱっぱっぱら パッチならぽーい♪
あたしの想いが届くようにー!♪」
みのる「いいねー!!いいねー!!かわいい声してるよ!!
こりゃぜってーいけるぜ!!」
まどか「、、おい、何回ぐらい歌えばいいんだよ?」
みのるはあぐらをかきながら言った
みのる「うん!歌はもうバッチリだから!!
あとはあれだな!もうちょっとこう、、女の子っぽく
かわいらしい動きの練習だな!!」
まどか「ふざけんなよ!!てめーがやれよこのやろう!!」
鈴木「オレがやる」
みのる「うわ!!」
まどか「鈴木!!」
いつのまにか横に鈴木がいた
そして
ゆうきは鈴木に動きを教わりながら
しぶしぶ練習した
とさ(笑)
さてさて
まどかの体になったまま
シングルデビューする事になってしまったゆうき
またゆうきになってしまったまどか
なんとかセリフを覚える矢崎
いやはや
どうなるのか?
こう御期待!!
(笑)
つづく(笑)
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