みぽりんの弁当
キーンコーン♪
カーンコーン♪
いつものように4時間目の授業が終わり
昼休みの学校
学校内は学校内サウンドともいうべく
生徒達のさまざまな楽しそうな声が
廊下から校庭から響き渡り
まさに昼休み
といったサラウンド効果を生み出している
透き通った青いそらに綺麗な雲が浮かんでいる
心地よいそよ風が窓から廊下へと吹き抜けて行く
みのるがゆうきを連れて
矢崎のクラスに行った
矢崎はしょーたと楽しそうに喋りながら
ノートや筆箱を片付けている
みのるが矢崎の席までいって言った
みのる「よう!矢崎!屋上に昼飯食いにいかねーか?」
矢崎はみのるを見て言った
矢崎「おお、みのる、でも、屋上って立ち入り禁止じゃなかった?」
ゆうきが口をはさんだ
ゆうき「へーきへーき!よじ登りゃぁいいんだよ!」
矢崎「そ、そうか?(笑)」
矢崎はしょーたと目をあわせて笑った
みのる達が矢崎と一緒に廊下を歩いていると
理科の授業を終えたまどかと理沙が
ノートと筆箱を持って歩いてくる
ゆうきが手を振って言った
ゆうき「よう!屋上に昼飯食いにいかねーか!?」
そうして
6名はそれぞれの弁当を持ち寄り
屋上へと登っていった
ゆうき「よっこらしょっと!」
トスッ
ゆうきが屋上の冊を乗り越え
気持ちよさそうに言った
ゆうき「うーん!イイ天気だ!!」
まどかも笑顔で理沙に言った
まどか「たまには屋上で食べるお弁当もいいね☆」
理沙「うん、気持ちいいね♪」
そうして
6人は晴れわたった青空の下
楽しくワイワイとお昼を食べていた
すると
屋上の冊の下の方から
声がした
「しゃぁ!!」
鈴木の声だ
みのるが海老フライをくわえながら言った
みのる「ん?すずきか?」
下からは女の声も聞こえてくる
「しゃぁ!!!」
「そうだ!イイ調子だぞ!!」
みのる達が不思議に思い
なんだろう?
と屋上の冊から下を見ると
鈴木と女の子の生徒がスパイダーマンのかっこうをして
壁を登ってくる
他の生徒達もビックリした様子で
「おい!なんだあれ!?」
「見てみろよ!!」
と
鈴木たちを見ている
しばらくすると
鈴木が屋上の冊まで登ってきた
鈴木「やあ、諸君、昼飯中にすまんね
今日はわたしの2番弟子を紹介しにきたよ」
そう言うと
鈴木は「っしゃぁ!!」と冊を飛び越えた
鈴木「さあ、来たまえ!みぽりんよ!!」
みぽりん「っしゃぁーー!!」
みぽりんは冊にぶつかり
おぶっ!!
と
下に落ちていった
ゴフゥッ!!
下から
ドスンッ!!
という音と共に苦しそうなうめき声が響き渡った
みのるが心配そうに言った
みのる「おいおい、大丈夫かよ?」
鈴木が下を見て言った
鈴木「心配いらん、わたしの2番弟子だ
ちょっとやそっとの事では動じん」
そして
他のいろんな生徒が窓から首を出して
「おいおい、大丈夫かよあいつ?」
「ああ、今、屋上からまっ逆さまに落っこちたぜ?」
と
ひそひそ声が聞こえる中
鈴木が下に落ちて腹を苦しそうに押さえている
みぽりんに向かって言った
鈴木「よくやった!しょうがない!
ひとまず階段で上がってくるんだ!!」
苦しそうな声で下から返事が響き渡った
みぽりん「お、、おっす!!」
しばらくすると
屋上の冊を乗り越えて
鈴木の2番弟子であるみぽりんがやってきた
みぽりんは冊を乗り越えようとして
足をひっかけ
頭から屋上の地面に叩き付けられた
ゴツッ!!
みぽりん「あぐっ!!」
みぽりんはとても痛そうに頭を押さえながら
みのる達の方に歩いてきた
鈴木が言った
鈴木「では、改めて紹介しよう
彼女はわたしの2番弟子のみぽりんだ」
みぽりんは「よろしくお願いしゃっす!!」と
頭を下げた
が
何につまづいたのか
ドガッ
と
コケ
顔面から地面にぶつかった
みぽりん「うぶっ!!」
みぽりんは鼻血を押さえながら
痛そうに立ち上がり
みなにおじぎをした
みぽりん「み、、みぽりんです、、よ、、
よろしく、、お、、お願いしします、、ぶはぁっ、、、」
みぽりんは口から血を吐いた
しょーたが思わず声をかけた
しょーた「だ、、大丈夫!?」
鈴木がみぽりんを見ながら言った
鈴木「さっきの落下時の衝撃が内臓にきいているのだ
だが、心配はいらん、明日になれば元通りになろう」
矢崎が汗をたらしながら言った
矢崎「な、、なかなか気合いの入った子だね、、(笑)」
鈴木はみぽりんを見て合図をした
鈴木「みぽりん、、」
みぽりん「はいっ!!」
みぽりんはふところから弁当箱を取り出すと
矢崎に手渡した
みぽりん「あの、、こ、、これ、、、
ふつつかなものですが、、わたしの気持ちです!!
受け取って下さい!!」
矢崎「あ、、ありがとう」
矢崎はみぽりんから受け取った弁当箱を見ると
ハートマークのついたラブレターらしき手紙が一緒に添えてあった
鈴木がすかさず言った
鈴木「それでは修行の続きだ!!
行くぞみぽりん!!」
みぽりん「はいっ!!」
そう言うと
鈴木は「はぁっ!!」と声をあげて
屋上の冊から体育館の屋上へとハイジャンプした
みぽりんも「はぁっ!!」とハイジャンプしたが
屋上の冊に足をひっかけ
「うわぁ!!」
と
そのまま落下し
下の方から
ドスンッ!!
というにぶい音と
「うぐはぁっ!!」
という
もっとも苦しそうなうめき声が聞こえた
みのるが冊の下を見て言った
みのる「だ、、大丈夫なのか?あいつ」
ゆうきが弁当を食べながら言った
ゆうき「まあ、鈴木の弟子なら大丈夫なんじゃねぇか?」
理沙がかわいい食べ方でお弁当を食べながら言った
理沙「み、みぽりんさんって矢崎くんの事が好きなのかな?」
まどかが少し悔しそうな顔で言った
まどか「そ、そうなんじゃない?」
そして
ふと
矢崎が持っているハートマークつきの手紙のついた弁当を見て言った
まどか「ね、そのお弁当、、今食べちゃえば?」
矢崎はその日弁当を忘れてカレーパン一個しか食べていなかったので
矢崎「そ、そうだな、、」
と
言うと
おもむろにピンクのつつみをあけた
すると
中からかわいい模様のついた空の弁当箱があらわれた
みのるが興味津々な感じで弁当を覗き込んだ
みのる「どうだ?そぼろでハートマークとか作っちゃってる?」
みのるは弁当箱を見て言った
みのる「ん?なんだ空じゃねーか?」
ゆうきも麦茶を飲みながら言った
ゆうき「なんだ?新しいはやりか?」
まどかが言った
まどか「じゃあ、その手紙あけてみようか?(笑)」
矢崎がすかさず言った
矢崎「いや、、みんなの前で開けたらかわいそうじゃない?」
みのるがすかさず手紙をかっぱらって言った
みのる「いいじゃねーか!弁当も空だったんだしよ!
手紙もカラって可能性あるぜ?」
まどかも口をそろえて言った
まどか「そーよそーよ!開けてみようよ!」
まどかは最近ちょっと矢崎に好意を持ち始め
自分よりも凄まじいアプローチを矢崎にかましたみぽりんに
少々、嫉妬のような感情にみまわれていた
そして
みのるが矢崎から取り上げた手紙を開いて呼んだ
みのる「どれどれ?、、DEAR 矢崎君(はぁと)、、
今度いっしょにピクニック行こうね☆
お弁当よかったら食べてね♪
P.S
超愛してる☆」
ゆうきが言った
ゆうき「なんだぁ!?町田君に恋しちゃった前野みてーじゃねーか!」
まどかがちょっと悔しそうに言った
まどか「ふーん、、、ピクニックね、、、」
理沙が悔しそうな顔をしたまどかを見て言った
理沙「ね、、ねぇ!
今度私達もみんなでピクニック行きたくない?」
みのるが声をあげた
みのる「お!いいねー!!」
しょーたも食べ終わった弁当箱をしまいながら言った
しょーた「いいね!八王子の方とかにいい山ありそうだもんね」
すると
みのるが言った
みのる「いや、北海道へ行こう」
矢崎がビックリした顔で言った
矢崎「ピクニックで北海道まで行くのか?」
まどかが不服そうに言った
まどか「ちょっとあたしもうそんなお金ないよ!
この前の箱根と富士急で今月のバイト代ほとんど使っちゃったんだから!」
しょーたも少し恥ずかしそうに言った
しょーた「ぼ、、僕もちょっとお金足りないかも、、(笑)」
すると
ゆうきがすっくと立ち上がって
太陽の逆光を浴びながら言った
ゆうき「金の事なら心配いらねー!
オレとみのるのおごりでOKだぜ!?」
理沙が目をまるくした
理沙「え?」
矢崎もびっくりして言った
矢崎「な、なんでおまえら金もってんのか?そんなに」
しょーたが先日の強盗事件の事を思い出して言った
しょーた「ま、まさか!!」
まどかも勘付いて言った
まどか「ああああーーー!!ひょっとして!!」
みのるが満足そうに言った
みのる「オレたちゃビッグなチャンスをつかんだのさ」
ゆうきも言った
ゆうき「まあ、オレ達にまかしとけって!」
まどかが怒って言った
まどか「ちょっとぉ!!あたしのサイフ返してよー!!」
みのるがフッと微笑しながら言った
みのる「しょせんは汚れちまった金さ」
まどか「そういう問題じゃないでしょ!?」
その日の夜
みぽりんの家
みぽりん「きゃーーーー!!」
みぽりんの母「どうしたのー?」
みぽりんは夜になって
矢崎に渡す弁当箱を間違えていた事に気付いたのだった
こうして
鈴木の2番弟子みぽりんの手紙をきっかけに
ピクニックで北海道まで行く事になった
みのる達
いったいどんな冒険が待ち受けているのか?
くわばらくわばら(笑)
つづく(笑)
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