リサイクルじいさん
晴れた陽気の中
みのるとゆうきは
優しいそよ風に吹かれながら歩いていた
みのるが嬉しそうに空を見上げて言った
みのる「いやー!やっぱこんだけ晴れてると気持ちいいな!」
ゆうきはたいして気にもせず眉をひそめて言った
ゆうき「まぶしいよー」
ゆうきはあまり景色とかを見るタイプではなかった
みのるは声を大にして言った
みのる「なんだお前は!少しは景色とか見ろよ!」
ゆうき「ダリーよ」
ゆうきは本当にかったるそうな顔をしている
みのる「おまえ、、(笑)」
あきれるみのるに対してゆうきが面倒くさそうに言った
ゆうき「で、どの辺なの?、そのリサイクルじいさんとかいう奴の家は、、」
みのるが道の先を指差して言った
みのる「もうすぐそこの角を曲がった所だよ」
そして二人はリサイクルじいさんの家の前に着いた
ゆうきが家を見て言った
ゆうき「ずいぶん古い家だなオイ、、」
目の前には植物におおわれた外壁に古い木でできた家があった
みのるが目を細めて言った
みのる「ああ、江戸時代からここに住んでるらしいぜ?」
ゆうき「江戸時代!?、何歳なんだよそのじいさん(笑)」
二人は古い木でできたドアを開いて中に入った
キイィ〜
みのる「じいさーん?」
ゆうき「お邪魔しまーす」
部屋の中はいろんな植物でおおわれ
理科の実験で使うようなフラスコにピンクの液体や
グリーンの液体などがポコポコと泡立っている
ゆうきが周りを見渡して言った
ゆうき「おい、なんかすげー家だなおい、何やってるじいさんなんだ?」
みのるはじいさんを探しながら言った
みのる「おお、なんかいろんな実験とかやってるみたいだぜ?」
ゆうき「なんだかヤベー家だなオイ」
みのるは部屋の奥へ行くとドアを見つけた
みのる「この部屋かな?」
みのるはゆうくりとドアを開けて中へ入った
みのる「じいさーん?」
じいさん「うわぁぁああああ!!」
突然、部屋の奥から悲鳴が鳴り響いた
部屋の奥の風呂場から全裸でタオルを持ったおじいさんが走ってきた
じいさん「なんだお前!誰だお前!どっから入ってきたコノヤロー!!」
みのるが慌てて言った
みのる「おい!じいさん!オレだよオレ!みのる!!」
白髪のおじいさんはみのるに気付くとホッとしたかのように言った
じいさん「なんだみのるか!ビックリしたじゃないか(笑)」
みのるは嬉しそうな顔でじいさんに近付いた
みのる「じいさん久しぶりだなー!元気でやってたか?」
じいさんはタオルで体を吹きながらイキイキと言った
じいさん「ああ!すごい発明に成功してな!みのるもビックリするぞ!」
みのるは目を輝かせた
みのる「まじかよ!?すげー楽しみだな!今度は何を発明したんだ?」
じいさんはニヤけながら言った
じいさん「ま、見てのお楽しみじゃ(笑)」
二人の会話を横にぼうぜんと立ち尽くすゆうきに気付き
みのるが言った
みのる「あ、そういえば友達紹介するよ、こいつはオレのダチでゆうきってんだ」
じいさん「おお、初めましてじゃな」
じいさんは優しい目でゆうきに握手を求めた
ゆうきは目を丸くして言った
ゆうき「って言うかさ、あんたバックトゥーザフューチャーのドクじゃない?」
そう
そのじいさんのルックスは
明らかに映画の「バック トゥー ザ フューチャー」に出てくる天才化学者
ドク
だった
(笑)
ゆうきはさらに目を丸くして言った
ゆうき「え?、どういう事?、絶対本人だよね?、なんでこんな所に?
って言うか日本語しゃべれるすね?(笑)」
みのるがゆうきの肩に手をまわして言った
みのる「まあまあ、細かいこと気にすんなって(笑)」
ゆうき「いや細かい事っつうかモロだろ!これ!」
みのる「まあまあ(笑)」
そして10分後
3人は2階の居間でお茶を飲んでいた
木でできた古いベランダには観葉植物がならび
その外には小さな庭があり
小さな池や木が生えていた
窓の外から差し込む日ざしに植物達が輝き
幸せな昼下がりの地上天国のような雰囲気をかもしだしている
畳の上に置かれた古い立派な木でできたテーブルにお茶を置くと
じいさんが言った
じいさん「お茶は体にいいからのう、毎日飲むと良いんじゃよ」
ゆうきがお茶を一口飲んで言った
ゆうき「ところでじいさん、みのるがじいさんの事リサイクルじいさん
って言ってたけど何でリサイクルじいさんなの?」
みのるがわくわくした顔で言った
みのる「聞いて驚くなよ?、じいさんは完璧に自給自足の生活してんだよ
しかも、ここの家の物は全部リサイクルされてんだよ、すげーだろ?」
ゆうきはビックリした顔で言った
ゆうき「え?、自給自足って食べ物も全部?」
じいさんは落ち着いた優しい顔で言った
じいさん「そうじゃ、すぐ近くにわしの畑があってな
そこでとれる野菜を料理して食べるんじゃ」
ゆうきは目を丸くした
ゆうき「へぇー!すげーな!じゃあじいさんはベジタリアンだ?」
じいさん「いや、肉も食べるよ」
みのるも口をはさんだ
みのる「え?、肉って動物がいるのか?」
じいさんは庭を指差して言った
じいさん「ほら、庭に放し飼いにしてるニワトリがいるじゃろ?
名前はポチっちゅーんじゃが、ポチの産んだタマゴを料理して食べるんじゃ」
みのるがベランダから庭を見ながら言った
みのる「タマゴかー確かに肉か、、ん?、、肉なのか?」
じいさんは嬉しそうな顔で続けた
じいさん「近くに牧場も持っててな、牛を放し飼いにしとるんじゃが
牛乳もしぼりたてのが飲めるんじゃ」
ゆうきが感心したような目でじいさんを見た
ゆうき「へー今どきそんな生活してる人がいるんだなー」
じいさんは笑顔で言った
じいさん「いつでも遊びにおいで、おいしい飯作っちゃるでな」
ベランダから帰ってきたみのるが言った
みのる「そう言えばじいさん新しい発明品ってどんなの?」
じいさん「おお!そうじゃった!それを見せようと思ってな、ひひひ」
みのる「怪しい笑いすんなよ(笑)」
そして三人は地下にある部屋に向かった
古いトビラをあけると
意外と近代的な階段があり
それを降りると広い地下部屋が広がっていた
そして
そこには今まで見た事のないような乗り物が置いてあった
みのるは乗り物を見て言った
みのる「なんだこれ?、すげーなー飛行機?」
ゆうきも不思議そうな顔で言った
ゆうき「んんーこりゃ車?、、じゃないよな?」
じいさんはその乗り物の前まで歩いていくと
入り口のトビラをあけて言った
プシューッ
ドライアイスの煙りとともにドアがあくと
中には宇宙船のような操縦席があった
みのるとゆうきは興奮して近寄った
みのる&ゆうき「すげー!なんだこれ!宇宙船みてーじゃん!」
じいさん「そう宇宙船じゃ」
みのる&ゆうき「え?、、」
みのるとゆうきは固まった
みのるが乗り物を見たまま口を開いた
みのる「宇宙船って、、、これで宇宙にいけるって事?、、だよね?」
じいさんは得意げに言った
じいさん「そうじゃ、しかも、人間が住める星を探して感知できるレーダー付きじゃよ」
みのる&ゆうき「ええええーーー!??」
みのるは次第に興奮してきた様子で言った
みのる「って事はアレか?、別の星に遊びに行けちゃったりするわけ?!」
ゆうきも興奮して言った
ゆうき「もしかして、宇宙人に会えちゃったりとかするわけ?!」
じいさんは笑いながら言った
じいさん「もちろん、どっちも可能じゃよ(笑)」
みのる「おいおいおいおいおい!!」
ゆうき「ちょっとこれ乗らせてもらうしかないんじゃないの?!」
じいさんは笑顔で言った
じいさん「もちろん、そのつもりで呼んだんじゃ
8人まで乗車できるからのー
友達も呼んで一緒に行くといい想い出になるんじゃないかと思っての」
みのるとゆうきは大興奮して言った
みのる「すげー!これ想い出っつーかそういう次元じゃねーぞおい!(笑)」
ゆうき「よし!、さっそくみんなに連絡しようぜ!」
じいさん「っふぉっふぉっふぉ(笑)」
さて
果たして
みのる達の宇宙への冒険の行方はいかに?
第十三話の「夏祭り」で盛り上がった恋の行方はどこへ?
つづく(笑)
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