走れメロス


いつものように学校が終わり

みのるは

大井町のイトーヨーカドーの中にある本屋にいた

サラリーマンから中学生まで

いろんな人が本を買いに来ている

みのるが本を見ながら歩いていると

ふと、かわいいっぽい女子高生の後ろ姿が目に入った

みのるは一人でも気ままにナンパするタイプなので

女子高生に近づき声をかけた

みのる「お嬢さん、何をお探しですかな?」

女子高生はちょっと驚いた顔で振り向いて言った

佐藤円香「お?、なんだ、みのるじゃねーか」

その女子高生は

佐藤円香の体をしたゆうきだった

みのる「なんだ、ゆうきかよ!(笑)」

佐藤円香「なんだよ?(笑)」

みのるはあくびをしながら言った

ふあぁ〜ぁ

みのる「ゆうきは何の本買いに来たん?」

ゆうきは本棚を見ながら言った

佐藤円香「おお、ちょっと『シガテラ(古谷実 作)』の2巻を買いに来たんだけど

なかなか見つからなくてさ」

みのる「シガテラ?、シガテラならまだ1巻までしか出てないんじゃなかった?」

そう言ったみのるの手には本が握られていた

ゆうきはその本を見て言った

ゆうき「お、それ何の本?」

みのる「お、これか?、こりゃお前ドラゴンボールの1巻だよ」


その頃

矢崎としょーたと

ゆうきの体をした佐藤円香は

学校から帰る所だった

ゆうきの体で生活している佐藤円香は

体が男なので

普段の学校であんまり女の子とばかり一緒にいると変な目で見られるので

なるべく男の子と一緒にいるようにしているのだが

やはり中身が女の子なので

それがバレないように接するのは意外とむずかしく

やや一人でいる事が多かったが

長野のスキー旅行をきっかけに

矢崎としょーたと仲良くなり

最近では一緒に下校する事が多くなっていた


晴れた陽気の中

3人で楽しく会話をしながら歩いていると

目の前に一人の男が現れた

見るからに悪そうな感じの男だった

男はとなり町にある西校の制服を着ていた

男「よう、にいちゃん達、ちょっと金かしてくれや」

そう

カツアゲだった

しかし

矢崎は意外と強気の態度で言った

矢崎「おれたち金持ってないんだ、勘弁してくれよ」

次の瞬間

男は矢崎の腹にパンチを食らわした

ドスッ

矢崎「うっ!」

矢崎は腹を押さえて背中を丸めた

しょーたがあわてて矢崎の肩に手をあてて言った

しょーた「矢崎君!大丈夫!?」

次の瞬間

その男はしょーたの腹にもパンチを食らわした

ドスッ

しょーた「ぐはっ!」

しょーたも腹を押さえて背中を丸めた

佐藤円香はあわててしょーたの肩に手をあてて言った

ゆうき「しょーた君!大丈夫!?」

次の瞬間

その男はゆうきの体をした佐藤円香の腹にもパンチを食らわした

ドスッ

ゆうき「うぐっ!」

佐藤円香も腹を押さえて背中を丸めた

その時

ちょうど学校から出てきた高木理沙がそれを目撃した

「あ!」

高木理沙はあわてて携帯電話を取り出し

みのるに電話して言った

高木理沙「みのる君!?、今すぐ学校の裏の通りに来て!

矢崎君達が悪そうな人に殴られてるの!」

みのる「なにぃ!?」


そして

本屋にいたみのるとゆうきは

急いで矢崎達のいる所へ向かった

2人は全速力でメロスのように走り続け

学校の近くまで来た時

急にみのるが立ち止まった

みのる「うっ!」

ゆうきは振り返って言った

佐藤円香「どうした!?」

みのるは腹を押さえて言った

みのる「う、、うんこ、、、」

佐藤円香「あ!?、クソしてる場合じゃねーだろ!」

みのるは腹を押さえてしゃがみこんだ

みのる「ぐっ、、ダメだ!、、もれる!!」

と叫ぶと

みのるは横にあった公園の公衆便所に駆け込んだ

ゆうきは焦りながら

佐藤円香「先に行ってるぞ!」

と叫び

全速力で走って矢崎達を助けに行った


そして

矢崎達のいる場所へ到着した

矢崎達は腹を押さえて苦しそうにしていた

ゆうきはその男に背後から近づくと

ドスの効いた声で言った

佐藤円香「おい、てめーオレの友達に何やってんだよ(フフッ今のセリフはキマッた)

すると

その男は振り返って

フッと笑った

男「フッ、、なんだい?、おねえちゃん

かわいい顔してツッパッちゃって、似合わないよ?」

そう

すごんではみたものの

ゆうきの見た目は女子高生なので

いまいち迫力がなかった

その時

どこからともなく声が聞こえてきた

「いーち」

男はしかめっ面で辺りを見回した

男「なんだぁ?」

ゆうきも不思議そうに周りを見渡した

佐藤円香「ん?、、誰だ?」

しかし

人影はなかった

しばらくすると

また

どこからともなく声が聞こえてきた

「にーい」

矢崎達も不思議そうな顔でまわりを見回している

しかし

周りに人の姿はなく

声だけがどこからともなく聞こえてくる

「さーん」

男はまわりを見渡しながら言った

男「誰だ、出てこいコラ!」

すると

次の瞬間

ダー!!

という叫び声とともに

となりの家の塀から鈴木が飛び出した

鈴木は塀の上からハイジャンプをすると

頭から落下してきた

そして

その男の頭に命中した

ゴッ!

男「ぐあぁっ!」

男は頭をかかえて地面に倒れた

鈴木も地面に倒れ

鈴木「ぐあぁぁぁ!!」

と叫びながら

頭を抱えて悶え苦しんでいる

その瞬間

ゆうきは『チャンスだ!』と思い

すかさず倒れている男に向かって

「だーしゃコノヤロー!、だーしゃコノヤロー!」

プロレスキックを食らわした

しかし

矢崎がすぐに止めに入った

矢崎「さ、佐藤さん!、それ鈴木だって!!」

ゆうきは間違えて鈴木を蹴っていた

佐藤円香「あ、間違えた、、、てめーかコラ!」

と言うと

ゆうきは男の頭を持って

「さーらコノヤロー!」

と叫び

思いっきり頭突きを食らわした

ゴッ!

「痛っ!!」

しかし

また矢崎が止めに入った

矢崎「さ、佐藤さん!、それゆうきだって!!」

ゆうきは間違えて

自分の姿をした佐藤円香に頭突きをしていた

その瞬間

2人の頭と頭がぶつかった衝撃で

ついに

ゆうきと佐藤円香の入れ代わっていた中身が

元に戻った

その時点では誰も気づかなかった

次の瞬間

うんこを出してスッキリしたみのるが

後ろから全速力で走ってきた

みのるは血走った目で

みのる「ボンタン狩りじゃあぁー!!」

と叫び

男に飛びかかると

ズボンを脱がし始めた

しかし

矢崎が叫んだ

矢崎「みのる!、、オレオレ!!」

みのるは間違えて矢崎のズボンを脱がしていた

みのる「あ、間違えた!こっちか!」

みのるは倒れている西校の男のズボンを脱がそうとした

しかし

みのるの手が止まった

みのる「あれ?、、、ケンちゃん?

ケンちゃんじゃねーか!?、久しぶりだな!」

みのるは嬉しそうな顔で

ぐったりした男の肩をゆさぶった

矢崎は不思議そうな顔で言った

矢崎「え?、、みのる、、そいつと知り合いなの?」

みのるは照れながら言った

みのる「あ、、オレのいとこのケンちゃん、、、(笑)」

矢崎は目を丸くした

矢崎「えーー!!!??」


ちょうどその頃

ゴンゴンは歌の練習のために

一人でカラオケBOXに入り

「さよ〜なら〜♪ 会えなくな〜るけど〜♪」

ミスターチルドレンの「星になれたら」を熱唱していた


つづく(笑)




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